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2021年09月06日
No.10002453

北電子
ジャグラーなど約26万台 日工組回収システムを活用
使用済み遊技機の適正処理に弾み

 ジャグラーなど約26万台 日工組回収システムを活用
写真はイメージです

北電子製の使用済みパチスロ機が、9月1日から日本遊技機工業組合(日工組)の回収システムを利用して排出できることになった。北電子は日工組の組合員ではないが、日工組回収システムの利用を打診し、日工組側が快諾した。

ホールに設置されている北電子製のパチスロ旧規則機は、『ジャグラー』シリーズを中心に約26万台(7月現在)。ホールは、北電子が参加している遊技機リサイクル協会に加え、日工組回収システムも利用して排出できるようになった。来年1月末に予定されている旧規則機の完全撤去に伴う使用済み遊技機の適正処理に弾みがついた形だ。

日工組では本紙の取材に対して「旧規則遊技機の期限内撤去については、パチンコ・パチスロ21世紀会で計画的に撤去していくことを決議しています。北電子様より、日工組回収システムを利用されたいとのご要望をいただき、団体間の垣根を越えて対応していく必要があるとの判断からお受けしました」とコメント。「市場に数多く設置されているジャグラーシリーズを、従来ご利用されていた処理会社様だけではなく、日工組回収システムの処理会社でも回収処理が可能になることで、撤去回収がよりスムーズに進み、計画的撤去の促進に繋がると考えています」と北電子の姿勢を評価している。

日工組回収システムは2012年に運用を開始。製造者責任としてリサイクルの促進と適正処理を進め、使用済み遊技機の野積み等の問題が発生しないために制度設計された。日工組では旧規則機の撤去にあたって、倉庫保管分も含めた使用済み遊技機の早期排出と適正処理をポスターなどで呼びかけてきた経緯がある。

北電子では2021年9月1日から2022年2月28日まで、日工組回収システムとリサイクル協会への排出を対象に、独自の買取強化を実施する。北電子製パチスロ機の取扱いは買取回収のみで、広域回収は行わない。買取価格の問い合わせは、日工組回収システムに加盟している処理業者4社へ。

北電子の担当者は、「販売したパチスロをホール様に適正処理していただくルートの確保はメーカーの務め。不法投棄や闇スロへの流出を防ぐためにも、倉庫保管の使用済み遊技機を含め1台も残さず排出していただければ」と話す。
北電子の主な旧規則機の撤去期限(地域によって異なる)は『ゴーゴージャグラー2』が10月22日〜11月12日(検定切れ)、『マイジャグラー4』が12月6日〜1月3日(検定切れ)・1月31日(認定切れ)、『マイジャグラー3』が1月31日(認定切れ)。

処理事業者の選択肢が増える
ユーコーリプロ
金海基浩 常務取締役


北電子様はこれまでも下取回収や買取回収に積極的に取り組まれるなど、旧規則機の撤去に対してメーカーとして正面から誠実に向き合ってこられました。9月から日工組回収システムを利用し、回収チャネルを拡げられたことに対し深く敬意を表します。ホール様としてもガイドラインに沿った処理を義務付けられている処理事業者の選択肢が増えるのは良いこと。当社としても適正処理を通じてメーカー様やホール様の期待に応えていきます。


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