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2022年04月26日
No.10002771

GRAND G‐ONE甲賀水口 ”粋“な計らいで感染防止も徹底
コロナ禍のグランドリニューアルで対策強化

地域最大規模のパチスロ専門店がPS併設店としてグランドリニューアルオープン。店内には大型の空気清浄機やAI除菌清掃ロボットが導入されるなど、目に見える形で感染症防止対策が行われている。公式ページでも感染症対策を動画で紹介するなど、取組を積極的に発信している。

A/中央通路を自動運転で往復し床を掃除するAI除菌清掃ロボット B/入口に設置してある手指消毒器は手をかざすとセンサーが感知して自動で消毒液を噴霧。その間に自動で検温する C/印象に残ったスタッフを来店客に投票してもらう

滋賀県甲賀市に昨年末にオープンした『GRAND G‐ONE甲賀水口』(経営/グランド商事・アドバンス)は、もともと地域最大規模のパチスロ専門店『アネックス スロットステージ』として営業していた店舗。パチンコを導入し全面改装するために昨年9月から休業し、12月23日に総台数1003台の併設店としてリニューアルオープンした。旧規則機の撤去に伴いパチンコ・パチスロの台数を変更し、2月の時点ではパチンコ598台、パチスロ405台。パチスロの割合が比較的高めなのは、「専門店として地域のパチスロファンの方々から一定の支持を得ていたため」と齊藤周平常務執行役員は言う。

入店するとすぐに同店のユニークさがわかる。他のスタッフとは異なる白いジャケットのコンシェルジュが出迎えてくれるのだ。パチンコ・パチスロの全台を各台計数機にしたことで、遊技客の利便性を高められた一方、スタッフとの接点が減ってしまった。その接点を積極的に作り要望や反応を汲み取ると同時に、パチンコ・パチスロの初心者や久しぶりに遊ぶという人のサポートをするためだ。

コンシェルジュカウンターには初心者や久しぶりに遊技する人向けの、遊び方のガイドブックも備えている

また、このコンシェルジュカウンターのすぐ後ろには、店舗スタッフ紹介動画を常時流しているモニターと投票用紙がある。接客などで印象に残ったスタッフを来店客に投票してもらうのだ。多くの票を集めたスタッフはそれを励みに、さらに「お客様の不便や不自由を解消するために何ができるか」を考えて行動するようになる。月ごとに集計され多くの票を獲得したスタッフがコンシェルジュに任命される。

このコンシェルジュカウンターからすぐに目に入るのが、中央通路に置かれた空気清浄機「Air Force」。安全強力な除菌力・消臭力を持つ二酸化塩素専用水を使用するドライミスト噴霧器だ。筐体が大きいため、空間除菌をしていることが来店客に一目瞭然だ。

D/メイン入口の近くでコンシェルジュが迎えてくれる E/メイン入口の目の前の中央通路に設置されているドライミスト噴霧器。空間除菌により消臭する F/遊技台周りの清掃を終えるとデータ表示器を「清掃・消毒済」にするので来店客にもスタッフにもステイタスがわかりやすい G/白を基調にして鮮やかな花柄をアクセントにした外観 H/敷島直樹 店長

そして中央通路ではAI除菌清掃ロボット「Whiz」が人を避けながら常時往復している。このロボットは床のホコリに付着している細菌やウイルスを高い吸塵率で除去することで、空間浮遊菌量を削減する。コンシェルジュに「あれは何?」と尋ねる来店客も多く、同店のクリンリネスや感染症対策の取組を紹介するきっかけになっているようだ。

感染症対策として来店客が手を触れる場所は、光触媒コーティングを施している。遊技台周りの清掃消毒については、モレを防ぐために、遊技客が離席するとデータ表示器の色でスタッフに知らせる。スタッフが台回りの清掃消毒を終えると、データ表示器に「清掃・消毒済」と表示されるので来店客にもわかりやすい。

コンシェルジュもAI除菌清掃ロボットも業界の中では非常に珍しく、グランド商事・アドバンスのグループ店でも同店だけ。グランドリニューアルにあたり、店舗コンセプトを「パチンコをikiに生き返らせる!!」とした敷島直樹店長らが中心になり、具体的に何ができるかを考えて強いこだわりを持って導入したものだ。

「ikiには、お客様に粋な計らいができるお店にしたいという『粋』、スタッフ一人一人が活き活きと自律して行動するという『活』、地域社会に貢献したいという『域』など、さまざまな意味を込めています。ですから、何を具体化するかはこれから模索していきますが、まずはお客様との接点が非常に重要だと考え、コンシェルジュやスタッフ投票を導入しました」(敷島店長)

入店時の手指消毒については、消毒液の設置が形骸化しないように、朝の開店時には一人ひとりに声をかけて協力を呼びかけている。店内各所の清掃消毒は、クラスターが発生したダイヤモンド・プリンセス号の船内消毒作業に参加した特殊清掃会社が監修した手法に則している徹底ぶりだ。

「新型コロナ禍はまだ収束していません。遊技を楽しんでいただくには、まず安心していただける空間でなければなりませんから、感染症防止対策もできる限りの取組をしています」(敷島店長)

※『月刊アミューズメントジャパン』2022年4月号に掲載した記事を転載しました。


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