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2022年06月29日
No.10002886

ダイコク電機が業績向上の一手を指南
無料Webセミナー開催

ダイコク電機が業績向上の一手を指南

ダイコク電機は6月20日から24日までの5日間、躍進をテーマとする無料のオンラインセミナーを開催した。

講義は各日2コマずつ。すべてのコマで同一内容のセミナーが行われた。各コマでは4人の講師陣が日替わりで登壇。前半で20円パチスロ、後半で4円パチンコに関する具体的な業績の上げ方をレクチャーした。期間中には延べ5000人超がアクセスした。

初回のセミナーには、MIRAIGATE-SIS統括部の成田晋治上席講師と片瀬宏之首席講師が登場した。冒頭では業界規模や月間業績推移などのデータを提示。それによると2021年の業界規模は、売上が14.6兆円、粗利が2.39兆円、遊技機購入費が0.70兆円だった。

売上・粗利は前年比でほぼ横ばい。しかし新規則機への入れ替えのために遊技機購入費がかさんだことで、遊技機利益(粗利から遊技機購入費を差し引いたもの)は、過去最低を記録した。

売上の内訳は、パチンコが前年比1.0兆円増の8.2兆円で、パチスロが同1.0兆円減の6.4兆円。パチスロの下落分をパチンコが穴埋めした。

粗利の内訳は、パチンコが前年比1600億円増の1.41兆円で、パチスロが同1200億円減の0.98兆円。パチンコとパチスロ間の粗利差が拡大している。特に新規則機での営業が始まった2022年2月以降は顕著で、パチンコの月間粗利は3200円前後、パチスロでは2000円以下と約1200円の差が開いている。

成田氏は「パチンコは好調とはいえ、非常に辛い活用がされている。一方のパチスロは甘い。非常にいびつな形状が構築されている」と指摘した。

その後、新台入替とメイン機の構築を軸に講義を展開した成田氏は、ATタイプで開店直後の稼働率が最も高い『押忍!番長ZERO』に着目。導入台数が比較的多いこと、多台数でも業績が落ちないこと、朝一の来店動機につながっていることなどを踏まえて、同機種をメイン機に据えることを提案した。

成田上席講師

「番長ゼロはモード(設定)2でもしっかりと粗利を確保できる。同機種の好業績は、20円パチスロ全体の業績向上にもつながる」と述べた。

このほか成田氏は、ATタイプで好業績を残すには二つの条件があると解説。一つ目は平日初日のアウト支持率(当該機のアウト÷平均アウト)が300%以上であることかつ、設定1のMY単価(最大MY平均÷コイン単価)が750以上であること。二つ目は2週目の平日初日の稼働維持率(2週目平日初日アウト支持率÷初日アウト支持率)が80%以上であること。

「これらを満たしていない機種より、満たしている機種は確実に好業績になる。精度としては二つ目のほうが高いが、把握できる時期が遅いというのであれば、一つ目を参考にしてほしい」

4円パチンコをさらに伸ばす

片瀬首席講師

成田氏からバトンを受け取った片瀬氏は、4円パチンコの業績をさらに上げる手法について解説した。ポイントは、タイプシェアの再構築と特定日戦略の二つだ。

「ライトタイプ(実質TS80~120)の台数シェアは、ハイミドルに次いで2番目に高い。しかしこれらの平均アウトや平均粗利は4円パチンコ全体を大きく下回っており、ファンの人気が低いことが伺える」

業績を上げる最も効果的な方法はファンが求めるものに応えることだと話す片瀬氏は、タイプシェアの見直しを推奨。自店においてライトタイプのアウト支持率(4円ライトタイプ平均÷4円パチンコ平均)が低いのでれば、ライトタイプを異なるタイプに入れ替えることで、アウトだけでなく売上・粗利も上がる可能性が高いと解説した。

このほかハイミドル機の効果的な選定方法を披露。推測最大MYが2万個以上であることや、2週目の平日初日の遊技時間が7時間以上であることを確認すべきと説明した。

セミナーの合間には、新サービス『楽らく入替運用オプション』の概要が発表された。これは遊技機を入れ替えるたびに発生する「入替設定」の手間を、最短1分で完了させられる優れもの。当該業務にかかる所要時間を圧倒的に削減し、業務効率化を後押しする。

近年のホール現場では、バラエティコーナーの普及によって多機種化が進んでいる。入れ替え時には、データランプやデータ公開サイトの操作・設定業務が発生。『楽らく入替運用オプション』を利用すれば、データ移行にかかる手間だけでなく、人為的な操作ミスから生じる誤データ公開のリスクも省けるようになる。

同サービスは、2023年3月末までに申し込むことで0円で利用できるという。詳しくはダイコク電機の担当者まで。


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