特集記事

特集記事内を

2017年04月27日
No.10000123

ザ・グランド・ホートラム
ベトナム唯一の統合型リゾート

ベトナム唯一の統合型リゾート
ザ・グランド・ホートラム

ベトナムは国民のギャンブルを禁止しているが、成人の外国人が遊べるカジノが約20軒ある。それらの中で圧倒的な格の違いを誇るのが、ベトナム唯一の統合型リゾート、THE GRAND HO TRAM RESORT & CASINOだ。客室数541室の五つ星ホテル、国内最大規模のボールルーム、ゴルフコース、国内最大規模のゲーミングフロアを備えている。「カジノリゾート」ではなく、「国内トップクラスのビーチリゾートが、MICE機能とカジノを備えている」という表現がぴったりくる。
写真・文=田中 剛(アミューズメントジャパン)


投資総額40億米ドルの開発計画

ベトナム最大の都市ホーチミン・シティにあるタンソンニャット国際空港から東南方向へクルマで約2時間。街らしき街も商業施設もないプンタウ州のビーチ沿いに1軒のホテルが現れる。近づけば周囲の土地は樹木が伐採され、開発準備のために整地されている。海岸通りの内陸側には青々と輝く芝生が敷き詰められている。海岸線2キロメートルにおよぶ164ヘクタールの敷地を確保し、総投資額40億ドルをかけて、ラスベガスのストリップやマカオのコタイストリップのような、複数のリゾートが集積する大規模な統合型リゾートを開発する計画が進行している。


開発計画全体の名称はHO TRAM STRIP(ホートラム・ストリップ)。5段階ある複合リゾート開発計画の第1弾が、このTHE GRANDだ。事業を進めているのはアメリカに本社を置く(当初はカナダに本社を置いていた)ASIAN COAST DEVELOPMENT Ltd. (ACDL)。2007年から大手カジノオペレーターMGMが事業パートナーとなり、ACDLの現地法人HO TRAM PROJECT COMPANYとともに開発を進め、世界的なカジノ建築家ポール・スチールマン(STEELMAN PARTNERS)の設計によって、ホテル、カジノ、レストラン、ボールルームで構成される地上22階建てのTHE GRAND HO TRAM RESORT & CASINOが作られた。
THE GRAND HO TRAM RESORT & CASINOは開業直前にMGMが事業パートナーから撤退するという騒動があったが13年7月に開業。従業員トレーニング、ゲーミング部門の各種レギュレーションはMGMによるものであり、インターナショナル水準の五つ星カジノホテルと言える。

カジノはバカラやブラックジャック、ルーレット、大小などディーラーがゲームを進行するテーブルが約80台。スロットマシンなどマシンゲーム機が約500台。ホテルは541室で、53室のスイートルームと2室のエンペラースイートがある。コンベンションセンターの広さは2200平米で、最大着席1500人収容のグランドボールルーム(1300平米)のほか、100平米から52平米の会議室が5つ。


15年にはグレッグ・ノーマン設計のゴルフコース、THE BLUFFSが開業し、ホーチミン駐在員の間で一躍話題となった。同年末にはアジアツアーが開催され、2015年の国内「ベスト・ゴルフコース」「ベスト・ゴルフホテル」を受賞したほか、世界の「ベスト・ニュー・ゴルフコース」に選ばれた。

ベトナムの首都は北部の都市ハノイだが、最大の都市は南部のホーチミン。歴史的背景から、ハノイの人々の方が開放的で新しいもの好きで、外資系企業もハノイに集中している。

そのハノイからクルマで2時間という高級ビーチリゾートは、国内で急速に育ちつつある中間層やビジネスユース客の取り込みに成功しているように見える。ゴルフコース、大型会議施設によりイベント客を集めつつ、ファミリーユースも強く意識している。子どもを飽きさせないためのキッズルーム、プールがあるが、現在建設中の第二棟にはさらに大型のプール遊戯施設が造られる。

>>>続きは月刊アミューズメントジャパン5月号で

ザ・グランド・ホートラム
http://www.hotramstrip-jp.com/

#カジノ #Casino #統合型リゾート #IR


パチンコ・パチスロ最新記事