No.10002277
パチンコ必勝ガイド×APJ「パチンコライターリレーコラム」
子育ては苦労が9割。あとの1割は!?/森本レオ子
コラム「パチンコ全集中!」連載⑤
今年の頭くらいになりますが、パチンコ★パチスロTV!(通称パチテレ!)にて、「ママパチ」という番組をやらせて頂きました。出演メンバーはナツ美ちゃん、ヒラヤマンちゃん、私の三人。番組名からもわかる通り、私たちの共通点は子どもがいること。育児と仕事を両立する現役バリバリのママさんライターによる、ママさんのための番組で、パチンコを打てる時間に制約があるユーザーに向けての短時間実戦を指南・提案する企画でした。
結婚・出産を経て、なおも第一線で活躍している女子ライターは、ここ数年でグッと増えました。今回のようにママライターだけで番組が成立することもあるほどですが、少し前は想像もできなかったことだと思います。大っぴらには言いませんが、女子ライターにとって旦那や子どもの存在をオープンにすることは百害あって一利なし。そもそも専門的な知識を元に専門誌等で記事を執筆するライターという職業は、看護士や客室乗務員、保育士同様、性差で職務内容が変わることはありません。が、この令和の時代になおもわざわざ“女子”ライターと呼ばれ続けているのは、実際は「女」が強い武器になる職業だという証です。
そういった現実もあり、子どもを産むタイミングについてはかなり悩みました。この仕事は長くやっていけるものじゃないから稼げるうちに稼いでおいた方が良いだろうし、当時は子育てと仕事を両立させている先輩の実例がほとんどなく、そもそも復帰してからも仕事をもらえるものなのか、見通しが全く立たない状況だったんです。さらに私に関して言えば、フリーランスなので福利厚生がある会社員とは立場が違います。出産を機に仕事がなくなったからと言って、それは理不尽なことではありません。言い方は少し悪いかもしれませんが、その頃の私にとって出産はギャンブルでした。
幸いに復帰後もそれなりにお仕事を頂くことができましたが、これまでの実例がなかったぶん、子どもが理由で仕事に穴をあけてしまったら、今後出産を経験するだろうライターさんたちの足を引っ張ってしまうというプレッシャーがありました。それに、同業者の中にも「産んだらやめろ」と心ないことを言う人もいたので、ならば仕事の質で黙らせてやろうと、むしろこれまで以上に気を張って努力していたと思います。
しかし、いくら自分が気を張ったからと言って、思うようにならないのが子どもです。突然「保育園へ行きたくない」と朝からグズり始め、遅刻するんじゃないかとヒヤヒヤしたことは一度や二度どころか百度、千度とありましたし、特に乳児は突然熱を出したり、体調を崩します。そういう場合は病児専門のシッターさんを手配していましたが、利用料がべらぼうに高く、出演料を超えて赤字になることもしばしば。なんのために仕事をしているのかわからなくなることもありました。また、夜泣きもあるのでシンプルに睡眠時間が少なく、あまりに疲弊していたせいか、子どもが0歳から2歳くらいまでの一番大変だった時期の記憶がスッポリと抜けているくらいです(笑)。
とまぁそれなりですが、子育てと仕事の両立に日々奮闘しております。我が子はめちゃめちゃ可愛くて、新しいことができるようになると自分のこと以上にうれしいし、ハシャいでいるところを眺めているだけで仕事の疲れも吹っ飛びます。先日は母の日に似顔絵とメッセージをもらい、号泣しました。子育ては苦労が9割というのが私の実感ですが、残りの1割で得られる喜びが強烈なので、ギリギリやっていけるんですよね。おそらく、刑務所で年に一回くらい甘いお菓子が支給される時に近い感覚だと思います(絶対に違う)。
あと、これは親バカ話ですが、ウチの子は言葉を使う才能があると思うんですよ。4歳くらいの頃に「カラオケ」と「唐揚げ」で韻を踏んだ時に天才だと確信しました。きっと親に似たのでしょうね(!?)。
※このコラムは毎月1回掲載します。
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