No.10002193
パチンコ必勝ガイド×APJ「パチンコライターリレーコラム」
パチンコ業界がTwitter一強の理由/森本レオ子
コラム「パチンコ全集中!」連載③
MAX機の撤去、P機、遊タイムと、ここ5年ほどの間でパチンコを取り巻く環境は大きく変わりました。そして、パチンコライターを取り巻く状況もまたしかり。来店バブルを機に有象無象の自称パチンコ・パチスロライターが大量発生したのも今や遠い昔で、最近はかなりの数が淘汰されたように見受けられます。
一方、ここ数年で新しいスターライター(演者といったほうがもはやしっくりくるのかな?)も多く登場しました。彼らはYouTubeでの成功がキッカケになっていることが多いですが、もう一つの大きな要因として、「SNSが巧い」という点が挙げられるかと思います。Twitterでの投稿が面白いと評判になり、拡散され、人気に火がつく。例えば、兎味ペロリナさんや寺井一択さんがその最たるケースですよね。
やっていないライターを探す方が難しいくらい、ライターとしての仕事においてSNSは必要不可欠なツールになっています。前述の通り、上手く且つ巧く使うことができれば、人気者の階段を瞬く間に駆け上がる可能性だって秘めているし、SNSで話題に上ったことがキッカケで仕事が舞い込むことは、もはや“あるある”です。
もちろんデメリットも山ほどありますが、現時点ではやって損はないと考えているライターが多いのではないでしょうか。私もTwitterとInstagramをやっていて、パチンコ必勝ガイド関連誌や出演番組の告知はもちろん、コラムのネタを考える際にもSNSは非常に役立っています。いま何が話題や問題になっていて、どういう意見があるのかを手軽に拾えますから。少なくとも私は、SNSナシでは仕事にならないですね。
パチンコ界隈とSNSについての関係性を考えた時に、一つ不思議に思うのは、「未だにTwitter一強が覆る雰囲気がない」という点。そこが少し他の業種とは異質に感じるのです。InstagramにclubhouseとSNSツールの選択肢は増える一方なのに、パチンコ関係者が業務用に使っているSNSツールって圧倒的にTwitterがメイン。ここ数年で爆増したパチンコホールの公式アカウントも、そこらの女子ライター以上よりもよほど人気を博している女性店員さんのアカウントもほとんどがTwitter。大半の投稿が広告なんじゃないかと言っても良いくらい、パチンコ以外の業種において宣伝に特化したツールといえばInstagramであるにも関わらず、パチンコ界隈が重きを置いているのは圧倒的にTwitterなのです。
きっと、宣伝を受ける側のパチンコユーザーが使っているSNSがTwitterなのでしょうね。他のSNSツールに比べて、Twitterは匿名性が高いことが理由ではないかと思うのです。前回のコラムで「パチンコをやっていることを周囲に公にできない」という話を少ししましたが、自分が何者であるかを隠したままで発言ができるTwitterは、パチンコが好きな自分にとってのシェルターである一面も強いんじゃないかな。自分一人の趣味として孤独に楽しんでいたパチンコを、SNSを通して誰かと共有できるのは楽しい体験ですもん。その点に関して、パチンコとTwitterは非常に親和性が高いのではないでしょうか。
今はTwitterのフォロワー数や投稿への反響が、そのままライターの価値として評価されるシビアな時代です。そのことに辟易・疲弊し、ある日突然アカウントを消してやろうかなと暴走しそうになることも正直ありますが、私にとってもまた、Twitterは仕事における便利な道具であると同時に、シェルターの一面も担ってくれています。だって、リアルよりもTwitterの方がよほど上手く本音を話すことができますから。これからも末長く、適度な距離感でお付き合いしていきたいです。
※このコラムは毎月1回掲載します。
[こんな記事も読まれています]
森本レオ子のコラム「パチンコ全集中!」
連載⑥「コロナ後は年配ファンと海のオカルトトークを楽しみたい」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002322/
連載⑤「子育ては苦労が9割。あとの1割は!?」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002277/
連載④「私が食べた地方のグルメ」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002240/
連載②「パチンカーの私はどう見られているか」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002145/
連載①「時代がDDに追いついたかも」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002092/