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2022年08月17日
No.10003010

パチンコ店特化型広告代理店のCEOが語る 「実戦! パチンコ店のWebマーケティング」⑦
Googleビジネスプロフィール効果的な活用方法とは?
文=梶川弘徳 シー・エフ・ワイ代表取締役

Googleビジネスプロフィール効果的な活用方法とは?
かじかわ・ひろのり 株式会社シー・エフ・ワイ代表取締役CEO パチンコホール企業で営業部長として、営業戦略や組織マネジメントの責任者で活躍し、2009年33歳でCFYを設立。提案力が強みのパチンコ店特化型広告代理店として評価を集め、会社を成長させてきた。パチンコセミナー多数登壇。業界誌でも執筆活動中。着物のギネス世界記録ホルダーであり「きものではたらく社長」としてブログも配信中。

今回は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)をパチンコ店で活用するべき理由と期待できる効果、そして効果的な活用方法について解説します。Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する地図検索サービスのことです。

普段、私たちは「近くでお店を探すとき」や「行きたいお店のルートを調べるとき」、あるいは「お店の評判や雰囲気を知りたいとき」などに地図検索サービスを利用することが少なくありません。ある調査データによると、64%のネットユーザーが地図検索サービスで行きたいお店を探しており、地図検索サービスの中でもGoogleマップの利用率は87%と圧倒的なシェアを誇っていることが分かります。つまり、お店をマップで探す時はほとんどのユーザーがGoogleマップを利用しているということになります。

そういった背景から、Googleビジネスプロフィールに掲載される情報が店舗の集客に大きな影響を及ぼすようになってきています。Googleビジネスプロフィールは、商圏内のターゲットユーザーに対してダイレクトに店舗を認知させるため、来店確率の高いユーザーにアプローチすることができ、集客拡大につながる優秀な集客チャネルとして効果が期待できます。

そのため、ユーザーがGoogleビジネスプロフィールで参考にしている内容を充実させ、他店との差別化を図ることが来店のきっかけになると考える必要があります。このような動向は、パチンコ店においても同様であると考えられます。私たちが馴染みのない場所でパチンコ店を探す時、Googleマップを利用するケースは少なくありません。行きたいお店をマップ検索して、Googleマップでルートをナビしながらパチンコ店にたどり着いたという経験談もよく耳にします。

このように、パチンコ店においてもマップ検索時に上位表示させる施策を打つことで『マップから集客』を実現する効果が期待できます。この「マップ検索で上位表示させて、マップから来店を促す施策」のことをMEO(Map Engine Optimization、ローカルSEO)と言います。そのMEO対策を行う上で必ず使用しなければならないツールがGoogleビジネスプロフィールです。

マップ検索で上位表示させるためのポイントはいくつもありますが、特に重要な施策を3つご紹介します。

① Googleビジネスプロフィールの登録と情報の最適化

最も重要なのは「店舗の正しい詳細な情報を登録すること」です。正しく詳細な情報を登録することでウェブページのキーワードとの関連性が高まります。具体的には自店が掲載しているポータルサイトやオリジナルサイトと情報の表記を統一する必要があります。特にNAP(Name、Address、Phone)と呼ばれる3つの要素の表記を統一しましょう。


店舗名は正式名称(○○店等)ですべて統一。住所は字・番地・フロア表記(1F・2F等)まで統一。電話番号は公開することをお勧めします。そして、情報の最適化でもうひとつ重要なことは「店舗写真を充実させること」です。ユーザーにとって興味関心の高い写真の投稿は非常に効果的です。特に「外観・内装・機械・景品・サービス」はポイントとなります。全ての写真を用意するのが難しい場合はカバー写真だけでも設定しましょう。また360度写真(ストリートビュー・インドアビュー)はユーザーから注目される可能性が高いため入れることを推奨します。

② 新着情報の投稿

Googleビジネスプロフィールの投稿内容は検索結果にも影響を与えますので、新着情報は継続して投稿することが重要です。新着情報の投稿内容は新台入替や、リフレッシュ、リニューアル等に使用している告知と同様の内容で構いません。LINE公式アカウントやTwitterを利用している店舗であれば、告知で使用しているものと同じ内容をGoogleビジネスプロフィールに投稿してみてください。Googleビジネスプロフィール専用の告知情報を用意する必要はありませんので、まずは継続して新着情報を投稿しましょう。

③ クチコミ施策(ユーザーレビュー返信)

ユーザーレビューの充実は表示順に直結します。パチンコ店では業種柄、クチコミは厳しい意見が投稿されること(ネガティブ投稿)が多いです。ネガティブ投稿の問題もあり、ユーザーレビュー返信対応をしている店舗は非常に少ないのが現状です。ここで問題となるのが『ネガティブな投稿をつけられたときにどう対応するか?』です。一般的な正攻法としては、店長や責任者から誠実に返信をすることでエンゲージメントを高める、といった手法です。その投稿者に対してだけではなく次にクチコミを見た人に、ネガティブ投稿と誠実な返信の両方を見せられるということです。ネガティブな投稿だけが書いてあるクチコミと、それに対して誠実に対応している店舗のコメントの両方が見えるのでは印象が全く違ってきます。いまや、ユーザーレビュー返信も一つの接客ポイントとして捉える時代になってきたのではないかと思います。特に「お客様の声」等で顧客満足度向上に力を入れている店舗は、Googleビジネスプロフィールのユーザーレビュー返信にもぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか?

※『月刊アミューズメントジャパン』2022年7月号に掲載した記事を転載しました


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