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2023年07月24日
No.10003676

パチンコ店特化型広告代理店のCEOが語る 「実戦! パチンコ店のWebマーケティング」⑱
『ChatGPT』をパチンコ店で活用する方法
文=梶川弘徳 シー・エフ・ワイ代表取締役

『ChatGPT』をパチンコ店で活用する方法
かじかわ・ひろのり 株式会社シー・エフ・ワイ 代表取締役CEO パチンコホール企業で営業部長として、営業戦略や組織マネジメントの責任者で活躍し、2009年33歳でCFYを設立。提案力が強みのパチンコ店特化型広告代理店として評価を集め、会社を成長させてきた。パチンコセミナー多数登壇。業界誌でも執筆活動中。着物のギネス世界記録ホルダーであり「きものではたらく社長」としてブログも配信中。

ChatGPT(チャットジーピーティー)は人間の質問に対し、まるで人間のように違和感なく答える技術を搭載しており、精度の高いやり取りができることで話題を集め、利用者が驚異的なスピードで増加しています。「サービス利用者数が100万人を達成するのにかかった日数」のデータを見てみると、Facebookが310日、YouTubeが260日、これまで最も速かったInstagramでも75日かかっていますが、ChatGPTはたったの「5日」です。

そして、リリース2カ月あまりの2 023年2月7日に利用者数が全世界で1億人を突破したと発表されました。ChatGPTは、様々なことに活用できますが、中でも革新的な魅力が3つあります。

① 人間のような流暢な応答
② 関数やプログラミング言語の記述
③ 脚本や物語など文の創作

ChatGPTは、質問文を自然に理解し違和感のない文章で返答するというように、これまでのAI技術に見られた不自然な文章表現ではなく、より自然なやり取りができるのが1つ目の革新的な魅力です。また、ChatGPTは多言語に対応しているだけでなく高速で正確なコード生成が可能であり、Webアプリケーション開発などに実用レベルで活用できるのが2つ目の革新的な魅力です。そして、自然言語生成能力が非常に高いため、小説のような物語を書けることが3つ目の革新的な魅力となります。では、そのChatGPTをパチンコ店で活用するにはどうすれば良いのかを見てみましょう。

まずは、ChatGPTに「パチンコ店でのChatGPTの活用方法‐サービス向上への新たなステップを教えて」と聞いてみたところ、次の7つの回答がありました。(※GPT4を使用)

①顧客サポートの向上
ChatGPTは、顧客からの質問や要望に対応するチャットボットとして活用できます。例えば、パチンコ店の営業時間や駐車場の場所、新台情報などを瞬時に提供することが可能です。

②パチンコ台の選定アシスト
パチンコ台に詳しくない初心者でもChatGPTを使って自分に合った台を見つけることができます。ChatGPTに好みや目的を伝えると、その情報に基づいておすすめの台を提案してくれます。これにより顧客が楽しみながら遊べる台を見つけやすくなります。

③イベントやキャンペーンの告知
パチンコ店が行うイベントやキャンペーン情報を効果的に伝えるために、ChatGPTを活用することができます。インタラクティブな対話形式で情報を提供することで、顧客の関心を引きつけ、集客力の向上につながります。

④スタッフ教育とトレーニング
パチンコ店のスタッフは、日々新しい知識やスキルを身につける必要があります。ChatGPTは、教育やトレーニングのツールとしても活用できます。例えば、新台の仕様や台のメンテナンス方法などを学習する際にChatGPTがサポートを行います。

⑤顧客とのコミュニケーション強化
ChatGPTは、顧客との会話を通じて関係を深めることができます。例えば、趣味や出身地などの話題を共有することで、顧客との距離を縮めることができます。また、顧客の好みや過去の遊技履歴を記憶し、次回来店時にその情報をもとに適切なアドバイスを提供することが可能です。

⑥データ分析と戦略立案
ChatGPTは、大量のデータを処理し、分析する能力を持っています。パチンコ店の売上データや顧客動向を分析し、新たなマーケティング戦略や営業戦略を立案する際に活用できます。具体的な提案や分析結果をもとに効果的な施策を実行することができます。

⑦オンラインコミュニティの運営
パチンコ店のファンや顧客を対象としたオンラインコミュニティを運営する際にも、ChatGPTが活躍します。コミュニティ内での質問やディスカッションに参加し、活発なコミュニケーションを促すことができます。さらに、オンラインイベントの企画や運営にも活用でき、顧客とのつながりを強化することができます。(原文のまま)

ChatGPTにパチンコ店でのChatGPT活用方法を尋ねた

ChatGPTの7つの回答は、実務レベルのものもあれば、システム開発が必要なものもあります。即時性を求めるのであれば、「③イベントやキャンペーンの告知」の提案通り、販促キャッチコピーやメルマガ作成に活用するのが有効となるでしょう。また、ChatGPTに「広告規制ガイドライン」を理解させた上で表記可能な販促デザインを提案させるなど、実務レベルで活用できるかと思います。一方、即時性はないですが「④スタッフ教育とトレーニング」に関しても、生産性を高めるために有効な提案ではないかと思います。

ChatGPTに新人教育プランを考えてもらい、空いた時間をコミュニケーションに充てるといった生産性向上の実現が可能です。また、採用活動プラン作成にChatGPTを活用すれば、求職者が求める条件を適用しながら採用活動ができるので、採用率アップにもつながる可能性があります。このように活用方法次第で無限の可能性があるChatGPT。これからは、ChatGPTを「相棒」として側に置き、適時意見を聞くという方法で活用してみてはいかがでしょうか。

※『月刊アミューズメントジャパン』2023年6月号に掲載した記事を転載しました


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