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2023年11月01日
No.10003908

全日本学生遊技連盟
学生パチンコ大会で日本一が決定|後編
「PS:JAPAN」決勝大会 in 沖縄レポート

学生パチンコ大会で日本一が決定|後編

初代チャンピオン誕生
2024年大会の行方は?


大会の全日程を終え、あとは表彰式を残すのみとなった。表彰式には、学生と協賛企業のほか、全日本遊技事業協同組合連合会の阿部恭久理事長やMIRAIぱちんこ産業連盟の金光淳用代表理事ら業界団体のトップも集まった。

阿部理事長は来賓挨拶で「近年は若年層のパチンコ離れが業界内の大きな話題になっている。今回、全国各地の学生が参加していただけたことは非常に喜ばしいこと。この大会が第2回、第3回と益々盛大に行われることで、業界にとって明るい話題にもなる」と語り、大会を企画した学遊連、PAA、参加学生らに謝辞を述べた。

PS:JAPAN
表彰式で挨拶をする阿部理事長

メインとなる「PS:JAPAN」の表彰の前に行われたのは、同じく学遊連が主催する「PSミュージックオーディション」と「ミスセブンオーディション」のグランプリ発表。「PS:JAPAN」と同時に進めていた企画もフィナーレを迎えていた。

「PSミュージックオーディション」は、学生限定の楽曲オーディション。2月からスタートした大会のグランプリに輝いたのは林和輝さん。夜凪(よなぎ)という2人組の音楽ユニットを組む林さんとボーカルのtowaさんは、審査員を務めた音楽ユニット・mihimaru GTのmiyakeさんプロデュースのもと、受賞楽曲「スカイランタン」を会場で初披露した。

PS:JAPAN
「PSミュージックオーディション」で楽曲を披露した夜凪
(左:林さん、中:towaさん)とmiyakeさん

「ミスセブンオーディション」は、「PS:JAPAN」公式アンバサダー就任をかけたオーディション。ファイナリストに残った7人が沖縄に集結した。7人は実技テスト会場に同行し、パチスロのボーナス早当て対決や実戦中の選手応援などで決勝大会に彩りを添えた。

表彰式会場で最終審査が行われ、倖田柚希さん、アオスピの2人に加えて、大崎一万発さんが審査員として登場。これまでのWeb投票、合宿対決、ボーナス早当て対決にパチ7編集長をはじめとする審査員投票と会場投票のポイントを加え、見事グランプリに輝いたのは松井ひなたさん。審査員から賞金77万7000円とティアラが贈られた。

PS:JAPAN

松井さんはファイナリスト唯一のパチンコ・パチスロユーザー。最終アピールでは鍵盤ハーモニカで「ジャグラー」シリーズのビッグボーナスの曲を演奏し、観客の心を鷲掴みした。

そして、表彰式はついに「PS:JAPAN」初代チャンピオンの発表に移る。見事、全国724チームの頂点に立ったのは、6163ポイントを獲得した5人チーム「沖縄に囚われた友達を助けに行く」。初日の大量リードを保ち、2日目もポイントをプラスし、2位と1000ポイント以上の差をつけての優勝となった。同チームには奨学金555万円と副賞としてキリンビバレッジから飲料が贈られた。

PS:JAPAN

リーダーとしてチームを引っ張ってきた森川海都さんは、運営スタッフやスポンサー企業に感謝を述べつつ「圧倒的な差をつけて優勝すると意気込み、有言実行できて嬉しいです。優勝はもちろんうれしいですが、それよりも大会を通じてできた友達やライバル、さまざまな出会いと経験が一番の宝になりました」と笑顔で語った。

惜しくも5067ポイントで2位となった「苺護衛隊」(埼玉)には同77万7000円、5018ポイントで3位の「SUROKASU OF THE ATAOKA MENBERS」(福岡)には同33万3000円が贈られた。

PS:JAPAN
惜しくも2位だったチーム「苺護衛隊」の4人とPAA平野輝寿理事長(左写真)、
3位となったチーム「SUROKASU OF THE ATAOKA MENBERS」の3人と学遊連の毒島大輔理事長

PS:JAPAN

こうして、業界初となる学生のためのパチンコ全国大会は幕を閉じた。今年が最初で最後の大会かと思われた終盤に、重大発表としてスクリーンに映し出されたのは「PS:JAPAN 2024」開催決定のお知らせだった。来年も学生たちの熱い戦いから目が離せない。

※『月刊アミューズメントジャパン』2022年11月号に掲載した記事を転載しました。

文=アミューズメントジャパン編集部


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