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2023年12月18日
No.10004000

Z世代も活躍する組織をつくる
文=中村恵美(SPARKS NETWORK代表)

Z世代も活躍する組織をつくる
なかむらめぐみ / 「MBA×ポジティブ心理学×コーチング」を活用しパチンコホール企業に向けパーパス経営実現を支援

[新連載コラム]ミレニアル世代店長のための組織活性化講座

月刊アミューズメントジャパンの2024年1月号から、「Z世代も活躍する組織をつくる」をテーマにコラムを執筆させていただく、SPARKS NETWORKの中村恵美です。

みなさんは、「リバースメンター」という言葉をご存じだろうか? 台湾では、内閣の大臣たちが35歳以下のソーシャルイノベーターをリバースメンターに任命する制度がある。リバースメンターが既存政府の大臣に新しい価値観を流し入れ、新しい方向へと導く一方で、大臣たちは若い人たちに政府がどういう仕事をしているかを教えている。
4年前に、台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏の記事でこの制度を知り大変興味を持った。なぜなら、「Z世代ってなんだ?」「何考えているのか、わからない」と、私自身が、若者に対する苦手意識を持ちつつも、「Z世代に教えてもらいたいこと」が沢山思い浮かんだからだ。

Z世代の定義は文献によって若干のずれがあるが、一般的には1996〜2010年生まれで、現在13〜27歳。この世代の一部はすでに社会人となり、みなさんの会社でも働いている。
今、私には、Z世代の2人のリバースメンターがいる。
Aさん20歳(横浜市在住の大学生・女性)、Bさん22歳(マレーシア在住の大学生・女性)。そしてこの縁を介して、お友達や先輩、後輩、そしてパートナー等、Z世代とゆっくりと対話の時間を持つことができている。また、ビジネスブレイクスルー大学のラーニングアドバイザーを経験したことで、大学生や社会人大学生との交流の機会も得ることができた。もちろん、日々の研修のお仕事でもZ世代と接する機会が増えている。

タン氏のような高尚なものではないが、Instagramでわからないものが流れてくるとDMで、「これ、何?」「これ、どこ?」等と尋ねるし、ごはんを食べながらの会話の中でも色々なことを教えてもらう。流行している化粧品、ファッション、グルメ、友だちと遊びに行く場所、スマホアプリやSNSの使い方、学校の授業やゼミのこと、仕事やアルバイトについて、上司や大人について、将来への希望や不安など、彼らの世界観を教えてもらっている。
興味深いのは、我々の世代とZ世代との価値観の違い。友だちとのつながり方、将来のビジョンやパーパス、時間の使い方、お金の使い方。48歳の私の学生時代とはまるで違う。友だちとどのような話をしているのか、ある出来事についてどう感じたか、どうしてそのように思ったのかを聞かせてもらうのも興味深い。また、どのように情報収集しているのかについては、アプローチがまるで違うのだ。
そして私は、彼女たちを若者が行かないようなお店に連れて行ったり、ちょっとしたマナーやビジネスについて話したり、将来のビジョンづくりを手伝ったりしている。

Z世代の若者たちとの時間やつながりは、私の研修講師・人材育成コンサルタントとしての仕事にも大変役に立っている。彼らのメガネを借りて、今の日本の組織やビジネスを見ていくと、強く危機感を感じる。
「このままじゃ、マズい。これから毎年、Z世代の新入社員が入社してくるというのに・・・」と。

その一方で、Z世代が活躍する組織をつくることができれば、私たちも、台湾政府のように、新しい価値観を既存組織に流し入れ、新しい方向へと導くことができるようになる。彼らの強みを存分に発揮する組織の未来は明るい。

月刊アミューズメントジャパンでの連載では、Z世代の特徴、価値観や行動、そして、対話や指導の際に大切にしたいことを、事例を用いてご紹介していきます。ミレニアル世代である上司の皆さんも、Z世代の若手社員も、幸せに働くためには、まずは相手を理解することから始めましょう!

2011年4月 SPARKS NETWORK(株)設立。2016年3月 グロービス経営大学院修士課程修了(MBA)。「MBA×ポジティブ心理学×コーチング」を活用しパチンコホール企業に向けパーパス経営実現を支援。今の時代に合わせた成果にこだわる⼈材教育・組織改⾰に定評がある。年間約200以上に及ぶ会議・研修を提供している。


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