No.10004395
7月から新ルール スマパチ浸透の起爆剤に
e機(スマパチ)限定のゲーム性拡充へ
スマートパチンコ(スマパチ)限定の新ルールが適用された新機種の導入が7月から順次始まる。新ルールはスマパチ普及のための施策の一環。これによりゲーム性の幅が広がることで、スマパチ普及の起爆剤となり、さらにはパチンコ全体の活性化に向けて期待が高まる。
2022年11月にスマスロが登場して『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』など第一弾が市場で評価を受けた。スマスロはその後、『スマスロ北斗の拳』のヒットにより市場におけるシェアが増加。メーカー各社が相次いでスマスロをリリースするまでに至っている。一方のスマパチは、初登場から1年2カ月が経過したが、いまだにシェアが増えていない。
パチンコに関しては、スマパチが登場する際に、以下の2点の新ルールが盛り込まれた。ひとつが大当たり確率の下限が1/349となったこと(スマパチ限定)、もうひとつが大当たり後に引き戻しができる「Cタイム」の搭載が可能になった(スマパチ限定)ことだ。
このうち大当たり確率については、その優位性がP機のヒット機種と比べて実感できないこと、Cタイムについては引き戻し確率が低く、プレイヤーがCタイムをあまり体感できないことなどから支持が広がらなかった。
一方で今年3月導入機種からラッキートリガー(LT)の搭載が可能になった。LTはプレイヤーから一定の評価を受け、認知度も高まってきているが、現在までに登場したLT搭載機はP機が主で、スマパチでのLT搭載はまだ少ない。
そうした中、7月導入機種以降で、P機とe機の差別化を図るためにe機限定の新ルールを搭載したスマパチの導入が始まる。そのひとつがLTに関する新ルールで、7月以降に登場する機種では、LTで獲得できる出玉の割合を現行機より高めることができるようになった。また、Cタイムにおいては、最大で50%まで引き戻し確率を設定することができるようになった。
ではこれらの新ルールでどんな効果が見込めるのか。LTの新ルールではLTでの出玉の割合をこれまでより高くできることで、現在でもユーザーに支持されているLTに対する期待度がこれまでより高まる効果が見込める。この新LTは、ニューギンがいち早く対応し、7月に導入される『e花の慶次~傾奇一転』で初搭載。好調なLTをさらに進化させたスペックに注目したい。
新Cタイムでは、LTに匹敵するゲーム性の改良が見込まれ、これまではほぼラッシュ後の数回転で決着するCタイムしか設計できなかったが、より多様なゲーム性を創出することが可能になった。
この新Cタイムもニューギンがいち早く『eキョンシー』を販売する。同機ではRUSH終了後、通常時の一部から「月夜モード」というCタイムに突入(左打ち)。「月夜モード」は引き戻し確率を40%まで高めることで、RUSH終了後の期待感の継続と、Cタイムを活用した通常時の遊技性を広げた。新たなゲーム性へのチャレンジ機と位置づけられる。
改良された新LT、新Cタイム。2つの新たな要素により、今後スマパチの魅力が浸透していくことが期待できそうだ。
文=アミューズメントジャパン編集部