特集記事

特集記事内を

2024年07月04日
No.10004403

全国初の試みが奏功、ポーカーで地域活性|サミー

全国初の試みが奏功、ポーカーで地域活性|サミー

人口1.8万人の富山県上市町で6月22日と23日、テキサスホールデムの大会が開催された。上位入賞者へのプライズは町の特産品。有志らが主催したローカルな大会だ。しかし蓋を開けてみれば、全国各地からポーカーファンが殺到。地方を元気づける好事例として注目を集めている。

北アルプスの霊峰「剱岳」(つるぎだけ、標高2999メートル)を東側に望む富山県中新川郡上市町(かみいちまち)は、米作と製造業に支えられる田園工業都市だ。世帯数はおよそ7700。パチンコホールは『ダイナム上市店』(480台)が1軒だけ所在する。

「KAMI★1 POKER GP」と名付けられた大会には、全国25都道府県から200人弱が参加した。このうち7割が県外在住者。会場の上市町保健福祉総合センター(通称:つるぎふれあい館)は普段とは異なる雰囲気に包まれ、北陸地方で最大規模の大会となった。

なぜローカルな大会がこれほど盛り上がったのか。その理由は二つの “全国初” が重なったからだろう。一つは行政が主催者に加わる初めてのポーカー大会であること。もう一つは大会のエントリー方法に、ふるさと納税を初めて活用したことだ。

特に後者は確かな実績を残した。納税額に悩みを感じていた上市町は、同大会の参加券を返礼品とするふるさと納税を募集。68件(155.2万円)の申し込みがあった。前年度のふるさと納税実績が56件89.5万円(5月末時点)だったのに対して、今年度は111件230.3万円(同)。件数は2倍、金額は2.5倍に増えた。

大会の主催者は、KAMI★1 POKER GP実行委員会。日ごろから町のカフェ&雑貨店「M'sCLOUD」でポーカー会を実施するサークル「M★S poker circle」が中心的存在だ。上市町は共催者。サミーが展開するポーカーブランド「M」も共催者として参画した。

大会ではメイントーナメントのほかに、四つのサイドイベントが行われた。メイン優勝者の「せな」さんは、中川行孝町長と記念撮影。小竹敏弘副町長も会場でマイクを握った。上位入賞者へのプライズに現金は一切なく、せなさんは上市町産のブランド黒毛和牛「劔-つるぎ-」や米などの食料品を大量に手にした。

「M」からは、プロプレイヤーのじぇいそるさんと堀内正人さんがゲスト参戦した。「M」は約20台のポーカーテーブルや各種用品も提供。会場の一画ではテキサスホールデムアプリ「m HOLD’EM(エムホールデム)」のプロデューサーであるガイPが、初心者に遊び方を教える講習会を開催した。

サミー_M
メイントーナメントで優勝を決めたせなさん(中央)

サミー_M
中川町長(右)も駆けつけた

サミー_M
じぇいそるさん(左)と堀内さん

大盛況のうちに幕を閉じた大会後には、観光に足を延ばす参加者も多かった。訪れるまで上市町を知らなかった参加者が、ポーカーをきっかけにご当地の魅力を堪能する。今大会は町おこしの好事例として、語り継がれることだろう。


文=アミューズメントジャパン編集部


パチンコ・パチスロ最新記事