2026年01月27日
No.10005237
No.10005237
市場分析のプロが解説 今後のパチスロ運用のポイント⑥
射幸性タイプ別シェア実績から読み解く今後の営業戦略
中野大輔(株式会社メイドインサービス 事業戦略部 部長)

なかの・だいすけ ㈱メイドインサービス 事業戦略部 部長 大手メーカーで約20年間勤務。開発職・マーケティングの経験を活かし、現職では全国ホール企業の経営/営業支援および複数遊技機メーカーの開発支援に携わる。特にパチスロメーカー支援で実績を上げており、開発・販売戦略参画から製品企画・評価まで多岐に活躍。
機械性能の上昇と特徴の多様化が進む現市場において、機械特性を様々な角度から把握する事がより必要です。今回は弊社の分析手法の一つとして使用している射幸タイプ別シェア実績から見た考察です。
11月の射幸タイプ別実績を分析すると、タイプごとの営業貢献度の違いが明確に浮かび上がります。まず、高射幸タイプは設置シェア23.40%に対し粗利シェアが37.23%と大きく上振れしており、平均粗利額も6083円と他タイプを圧倒しています。稼働シェアも設置比率を上回っており、営業上の主力ゾーンとして市場を牽引していることが確認できます。
一方、中‐高射幸タイプは設置シェア9.51%に対し粗利シェア8.84%とやや下振れし、平均粗利額も3556円と高射幸タイプの半分程度に留まっています。稼働シェアも設置比率を下回り、営業貢献度は限定的です。中射幸タイプは設置シェア26.45%と市場で2番目の最大構成比を持ち、稼働・粗利ともに設置比率に近い水準で推移しており、安定ゾーンとして機能しているものの、粗利面では高射幸タイプとの差が大きく、利益効率は低い状況です。
さらに、低‐中射幸タイプは設置シェア6.46%に対し粗利シェアが3.66%と大幅に下振れし、平均粗利額も2166円と最低水準で、稼働・粗利ともに成果が出せていない射幸帯であることが明確です。低射幸タイプは設置シェア34.18%と最大構成比を持ち、稼働シェアも35.81%と設置比率を上回る一方、粗利シェアは25・82%と大きく下振れし、平均粗利額も2888円と高射幸タイプの半分以下に留まっています。稼働面では市場を支える存在ですが、利益効率の面では課題が残ります。
総じて、高射幸タイプが営業利益を牽引する一方、低‐中射幸タイプは成果が出せていないゾーンであり、低射幸タイプは稼働確保要員としての役割が強いことが確認できます。特に、射幸性の高さで営業財源を確保できる高射幸機はまだまだ重要です。
今後の機械購入・撤去や設定投入に際しては、設置シェアと稼働バランスを見る判断と、粗利・営業効率を重視する両面的な営業判断が、変化する市場で利益を守り成長を続けるために不可欠さを増すと言えるでしょう。
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文=中野大輔(株式会社メイドインサービス 事業戦略部 部長)















