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「フェーズフリー」で遊技産業の新たな価値を提唱|パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会
パチンコ・パチスロ産業に関わる11団体共催による「パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会」が6月24日、都内のホテルニューオータニで開催された。今年は、遊技業界のパーパス「遊びの力で、心を元気に」を具現化する新たな考え方として「フェーズフリー」が提唱された。
合同祝賀会では冒頭、全日遊連の千原行喜副理事長が登壇して業界のパーパス(存在意義)の実現に向けた新たな考え方として「フェーズフリー」の概念を紹介した。
千原副理事長は一昨年に業界のパーパスとして「遊びの力で、心を元気に」を掲げ、昨年は災害発生から48時間以内にトイレ(Toilet)、キッチン(Kitchen)、ベッド(Bed)を確保する「TKB48構想」を発表したことを振り返った。その上で、「これまで積み上げてきた日常と有事の災害支援を別々に捉えるのではなく、一つに結び付ける時を迎えている。その鍵となるのがフェーズフリーという考え方だ」と説明した。
フェーズフリーとは、平時と有事を切り分けるのではなく、「いつも」がそのまま「もしも」に役立つという考え方。千原副理事長は「遊技産業は災害支援を行うためだけに存在しているわけではない。現代社会では孤独やストレス、不安を抱える人が増えている中、楽しむことや夢中になること、人と笑顔を共有することは、娯楽の枠を超えた心の支えであり、遊技産業は『心のインフラ』そのものだ」と強調した。
また、メーカーが魅力ある遊技機を開発し、販売会社が全国に届け、ホールが快適な施設や広い駐車場を整備し、スタッフが笑顔で利用客を迎える。こうした日常の延長線上に、災害時に活用できる資源が存在すると指摘。「日常の楽しさが、そのまま有事の安心へと変わることこそ、私たちが目指すフェーズフリーの姿だ」と語った。
さらに、全日遊連が実施した実態調査では、全国のホールの約半数が自治体などと災害協定を締結しており、協定がない店舗でも災害時に自主的に駐車場を開放する店舗もあることに触れて、「困っている人のためにインフラを開放する自発的な行動こそ、地域社会に欠かせない存在であることの証し」と評価した。
TKB48構想についても具体的な進展があった。岡山県遊協では今年3月、全国で初めてキッチンカー協会と災害時協力協定を締結。災害発生時にホールの広い駐車場を活用してキッチンカーを展開し、被災者に温かい食事を迅速に提供する仕組みを構築したことを紹介し、「互いの強みを生かして社会課題を解決する取り組みが、パーパスを具体的な形へと変え始めている」と述べた。
最後に千原副理事長は、「自社の事業がどのように人々の心を元気にし、どのような社会的価値を地域に提供しているのかを、改めて考えてほしい。パーパスは掲げるだけのスローガンではなく、一人ひとりの日常の行動そのもの」と呼び掛け、「この街にパチンコ店があって良かった、この国に遊技産業があって良かったと言われる未来を皆さんとともにつくり上げていきたい」と締めくくった。
合同祝賀会ではこの後、全日遊連の阿部恭久理事長が11団体を代表して挨拶に立ち、業界のパーパスが制定から3年を迎えることになったことについて「こうした地域に根差した活動の積み重ねが業界の存在意義を社会に示す上では極めて重要。この街にパチンコ、パチスロホールがあって良かったと多くの方に思っていただける存在になるように、ここにお集まりの皆様とともに結束し、前進してまいりたい」と述べた。
続いて登壇した日工組の榎本善紀理事長はパチンコ遊技機の今後について「11月から心機一転出直したいという意気込みで改革を進めている。優しくて楽しい、多種多様なパチンコを出して元気なパチンコ業界に戻して明るい未来につなげたい」と語った。
日電協の小林友也理事長は「今後もユーザーの多様なニーズにお応えできるよう、BT機の設置シェア10%を目標に掲げ、遊技性に富んだ魅力ある機種の提供に努めていきたい」と抱負を語った。
乾杯の挨拶に立った日遊協の西村拓郎会長は「全日遊連の阿部理事長が会長をされているpp奨学金が昨日、一般社団法人から公益社団法人になったという話を先ほど聞いた。ご尽力をされた皆様に、厚く御礼を申し上げるとともに、未来に向けてこの産業を力強く進めていきたい」と述べた。
来賓による祝辞では、内閣官房内閣総務官室に異動した警察庁の保坂啓介前保安課長に代わり保安課長事務取扱長官官房の服部準審議官が登壇。また、全日本遊技産業政治連盟顧問の野田毅前衆議院議員、自民党遊技産業議員連盟の田中和徳会長が登壇。遊技産業議員連盟に所属する国会議員も多数駆け付けた。
文=アミューズメントジャパン編集部




















