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MSDデータでスマート市場を分析|マースエンジニアリング
マースエンジニアリングは9月17日と18日、ホール向けに無料WebセミナーをYouTubeで限定公開した。講師を務めた営業企画部販売促進グループの山本貴大氏は、MSD(マース戦略データ)を用いて市場動向を分析。遊技機の高単価化が進む一方で、ファン層の支持とはズレが生じている現状を指摘した。
MSDではホールコンピュータから取得できる台データと合わせて、会員管理システムの客層データを収集している。稼働データを個人のプレイヤーに紐づけて分析できる点が強みだ。同社のユニットは全国で約1400店舗に導入されている。
山本氏はまず、同社のユニット・会員管理システム導入店舗のデータから、4円パチンコと20円パチスロの1日あたりの台売上および貯玉・貯メダル量の推移(2024年1月から26年8月まで)について解説した。26年8月時点の1日あたりの台売上は、4円パチンコが1万5208円(前年同月比プラス251円)で、20円パチスロが1万9767円(同プラス1281円)。いずれも前年同期よりも増加した。
26年8月時点の会員一人あたりの貯玉・貯メダル量は、パチンコが2471円(同47円減)でパチスロが4601円(同406円増)だった。貯玉・貯メダル量は客数の増減と相関しているため、会員分析では重要指標の一つと捉えている。
今年8月のアウトは、4円パチンコが1万1343個(同808個増)、20円パチスロが9270枚(同568枚増)だった。山本氏はパチンコの伸びを喜ばしいとしつつも、「プレイヤー1人あたりのアウトを表す『PLアウト』は横ばいで、一人ひとりの遊技時間は伸びていません。アウトの増加は、8月の新台が後押ししたと見ています」と述べた。20円パチスロではPLアウトが微増していた。
山本氏は4円パチンコを詳細に分析するために、遊技機をミドルやライトミドルといった大当たり確率帯と玉単価(1.7円未満から2.6円以上までの5カテゴリ)で分類。LT機が導入される前、前年のお盆、今年のお盆データのそれぞれを比較した。
それによるとミドル機でアウトやPLアウトが最も高くなる玉単価帯は、どの時期においても「1.7円未満」だった。しかし市場では時が経るにつれて、「2.0円以上2.3円未満」「2.3円以上2.6円未満」の台数比率が増加。「業績の良い単価帯の機種を増やさず、いまいちな機種を増やし続けている」と現状のズレを指摘した。ライトミドル機でも同様の傾向が確認された。
山本氏は会員の年代構成からも市場を分析した。パチンコ全体のメインターゲットは、玉単価2.0円未満を好む50代でありながら、市場には同2.0円を超える20代から30代向けの機種がシェアを伸ばしている。60代以降になると、2.0円超の遊技割合が極端に下がることも紹介された。
パチスロでも同様の傾向が見られる。単価が高い機種ほど20代の支持率が高くなる傾向にあるが、一人ひとりの遊技時間(PLアウト)が最も高い単価帯は「3円以上3.5円未満」。山本氏は機種の入れ替えや購入台数を決める際には、自店のファンの年代を加味して検討するように呼びかけた。
講演後には、業界初となる『カードレスシステム』やスマホアプリ『マースプレイ』、総合管理システム『エヴォールクラウド』など、マースエンジニアリングの最新製品が紹介された。
文=アミューズメントジャパン編集部












