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2017年11月22日
No.10000395

Resorts World Birmingham
欧州初の統合型リゾート
<特集>リゾーツワールド・バーミンガム(1)

非日常の世界を体験できる湖のほとりの心地よいリゾート

イギリス第2の都市バーミンガムにあるリゾーツワールド・バーミンガムは、2015年10月にオープンしたヨーロッパ初のカジノを含む大規模統合型リゾート(IR)だ。ワールドワイドにIRやカジノを展開するゲンティン・グループにとって、ヨーロッパ初のIRでもある。

文・写真=野崎太祐
text & photographs by Taisuke Nozaki(APJ)
コーディネート・通訳=越膳こずえ
coordination & translation by Kozue Etsuzen


ファミリーをキーワードに
幅広いターゲットを狙う


バーミンガムはロンドン(ユーストン駅)からヴァージントレインで最速1時間14分。イングランドの中部に位置するイギリス第2の都市だ。2015年10月25日に開業したリゾーツワールド・バーミンガムは、バーミンガム国際空港から空港駅(バーミンガム・インターナショナル駅)へのシャトルモノレールで約2分。駅に隣接する大規模コンベンションセンター「The NEC Birmingham」の広大な敷地の一角に位置する。隣にはコンサート会場などに使われるゲンティン・アリーナもある。高速道路に直結し、バーミンガム市内中心部までは約13キロ。その利便性の良さが大きな魅力だ。

リゾーツワールドのスカイ・バーからNECを見る


経営するゲンティン・グループはマレーシアに本社を置くマルチナショナル企業。従業員は世界中で約6万人で、株式の時価総額は436億ドルに達する。同社が展開するエンターテインメント施設の中でも「リゾーツワールド」は50年以上の歴史を誇る世界最大規模のレジャー・エンターテイメントブランドだ。ファミリー・リゾートをコンセプトに掲げアジア圏で大きな成功を収めている。

第1号は1965年にオープンしたマレーシアのゲンティン・ハイランド。その後、05年に2番目のリゾートをシンガポールのセントーサ島にオープン(リゾーツワールド・セントーサ)。10年にはフィリピンにリゾーツワールド・マニラがオープン。13年には米国ニューヨーク市の郊外にリゾーツワールド・ニューヨークもオープンした。イギリスではゲンティンUKが40店舗のハウスカジノを展開しているが、IRの開発は初めて。リゾーツワールド・バーミンガムはゲンティン・グループにとって5番目の大規模なIRとしてオープンした。

緑豊かなNECの敷地内。湖畔に位置するリゾーツワールド・バーミンガムは子どもから大人までが楽しめるファミリー・リゾートだ。ゲンティン社が運営するゲンティン・ホテルは全178室。そのうち最上階(5階)の8室が5つ星クラスのプレジデンシャルスイートで、3階、4階の170室が4つ星クラスだ。室内に紙の印刷物は一切なく、インフォメーションなどはすべてiPadで提供する。

5つ星のプレジデンシャルスイート


館内には18のレストランとバーがあり、日本食をはじめ世界中の料理を揃えた。最上階にある「SKY BAR」からは空港から離発着する飛行機も見える。アジアをテーマにしたメディスパ「SANTAI SPA」には全長15メートルのインサイドプール、9つのトリートメントルームにジムもある。イギリス国内でメディスパがオープンするのは、ロンドン以外では初めてだという。もちろん、宿泊者以外でも利用できる。

カウンター、テーブル、ソファなどがすべて流線型で落ち着いた雰囲気をつくり出すスカイ・バー


陽気なイタリア人シェフのアンヘルさんが創ってくれた創作手巻き寿司


サンタイ・スパの全長15メートルのプール


アウトレットショッピングモールには50店舗のテナントが並ぶ。「Nike」や「GAP」などの人気ブランドのほか、元オアシスのリアム・ギャラガーがプロデュースして日本でも有名な「プリティグリーン」や、地元で人気の「ハムレイズ」など子ども向けのブランドも充実している。

館内1階のファサード。吹き抜けのエスカレーターを上がるとスパやシネマ、カジノなどのエントランスが広がる


30店舗が加盟しているポイントカードを提示するとディスカウントを受けられるサービスもある。隣接するNECともカードを共用し、NECで開催されるイベントでもサービスを受けられるなどの特典がある。NECとは緊密な連携を図り、お互いの顧客サービスに活かしている。

エンターテインメント施設も幅広いターゲットのニーズに応えた。11スクリーンの映画館は、そのうちのひとつが特注のIMAXシアターだ。ゲームセンターに加えて、キッズ向けの遊戯施設も備えた。最新設備を備えた最大1000人収容のカンファレンスセンターもある。プロジェクトマネージャーのチャールズ・ルー氏はこう語る。

「開業当初はファミリー向けのテナントが少なかったのですが、実際にオープンしてみると来場者のうち25%が小さい子どものいる家族でした。もともとゲンティンにはファミリーを大切にするカルチャーがあります。開業後はファミリーフレンドリーなテナントを積極的に誘致しました」

郊外型施設のため、週末がメインの集客日になり多くのファミリーで賑わう。取材に訪れた金曜日の夜、仕事を終えた人たちや若者がこの郊外の施設に続々と集まってきていた。レストランはどこも順番待ち。バーでは、若者たちの喧噪が響いていた。



※月刊アミューズメントジャパン12月号では、このほかにも関連記事を多数掲載しています。

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