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2017年11月24日
No.10000397

Resorts World Birmingham
ゲンティン・インターナショナル・カジノ
<特集>リゾーツワールド・バーミンガム(2)

ゲンティン・インターナショナル・カジノ
エントランスから眺めるマスエリア。入口近くには遊びやすいエレクトリックテーブルゲーム(ETG)が並ぶ。左側にあるのがスポーツバー

GENTING INTERNATIONAL CASINO
ソフトギャンブルへの挑戦

IRの機能を備えたリゾーツワールド・バーミンガムのエンジンとなる「ゲンティン・インターナショナル・カジノ」。イギリスでは最大級のカジノで24時間営業。国籍を問わず誰でも入場料なしで入館できるカジュアルなカジノだ。ソフトギャンブリングを謳い幅広いターゲット層の集客を図る。


文・写真=野崎太祐
text & photographs by Taisuke Nozaki(APJ)
コーディネート・通訳=越膳こずえ
coordination & translation by Kozue Etsuzen


リゾーツワールド・バーミンガムの館内にカジノの入り口は2つある。ひとつは一般向け。吹き抜けのエスカレーターを中心に、各階で円形に構成されている館内の3階フロアある入口がそれだ。この階にはゲームセンターもあるが、カジノを案内する表記は一切ない。通路を入って奥まった場所にバーと並んでカジノのエントランスがある。もうひとつの入り口はVIPや本格的プレイヤー専用で、駐車場からゲーミングフロアまで直接結ばれている。

4階のメインエントランス


このカジノは外国人も利用できるインターナショナルカジノ。18歳未満は入場できないが、会員制ではなくIDがあれば誰でも入場できる。入場料は必要ない。外国人の入場チェックはないが、年齢確認のためにパスポートの提示を求められることがある。ドレスコードはないが、スニーカーは不可。エントランスでID(パスポートなど)を提示すると会員カードが発行され、ワンドリンクサービスなど様々なサービスを受けられる。

スポーツバーはスマホでベット

カジノとしてはイギリス最大規模で、フロアは3万5000平方フィート。とはいえ、イギリスでは規制が厳しく、設置可能なスロットマシンは最大でも150台なので、規模としては500台規模のパチンコホールをイメージすればわかりやすい。

4階のメインフロアにはテーブルゲームが37台。カードルームにポーカーテーブル15台。このほかスロットマシンが95台、エレクトリックテーブルゲーム(ETG、電子ルーレットやバカラなど)のベッティング用端末が60台。いずれもイギリス初の最新式機材を揃えた。

ETGはいずれもイギリス初の最新型機材が並ぶ


マスエリアのテーブルゲームではミニマムベットが10ポンド(約1500円)。ETGなら2ポンド(約300円)から遊べる。上階(5階)のVIPフロアにはテーブルゲーム10台を設置。屋上テラスには喫煙可能なイギリス初の屋外ゲーミングエリアも備えた。

5階のVIPフロア。テーブルゲーム10台を設置

屋上のテラスに設置した喫煙可能なゲーミングエリア

テラスでくつろぎながらゲーミングを楽しめる


ゲーミングフロアには200席のスポーツバーがある。180度のスクリーンを複数備え、世界各地の様々なスポーツの映像が流れる。ゲンティンUKでは英国内でスポーツブッキングを提供するゲンティンベットドットコムという会社を持っている。チャールズさんは「ライブで見ながら(スマホなどの)携帯端末で賭ける。人気があるのはサッカー、ボクシング、ゴルフなどですね」と話す。

エントランスに近い場所にあるスポーツバー


初心者向け体験企画も

ゲンティンUKでは、バーミンガム地区でハウスカジノを3店舗展開している(かつては4店舗だったが、そのうちの1店舗を閉鎖してゲンティンUKの本社とした)。だが、リゾーツワールドにあるインターナショナルカジノはこれらとは別格のカジノだ。開業以来の客層はクルマで来店する地元客がもっとも多く、その他はロンドンからの客や中国人などの外国人。広告規制が厳しい中、地元の新規ファンをどう獲得するかが大きな課題だ。

そのための施策が初心者向けの「Learn to Play」という企画だ。13ポンド(約2000円)でワンドリンク付き。ルーレットなどの遊び方を教えてくれる1時間のコースだ。チャールズさんはその狙いをこう語る。

「イギリスでは、カジノは堅苦しい、お金を取られる、薄暗い、などというネガティブなイメージがありますが、ここは楽しい場所で、娯楽場なんですということを、初心者やカジュアルなユーザーにわかってもらうために実施しています」

のめり込み対策については、National Casino Forum(NCF:英国カジノ評議会)が運営・管理する自己排除制度「SENSE」(SELF EXCLUDING FROM CASINO)を導入。SENSEのパンフレットをカジノ内に設置しているほか、そのための従業員教育も行っている。

「インターナショナルカジノの特徴を活かして門戸を広く開いています」とチャールズさん。一部の富裕層だけではなく、幅広いターゲット層に遊んでもらうカジノを目指す。

※月刊アミューズメントジャパン12月号では、このほかにも関連記事を掲載しています。

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