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2022年01月18日
No.10002613

【特集】急増する企業eスポーツ部③
丹青社/eスポーツで社内が活性化
繋がりのなかった企業とマッチ

丹青社/eスポーツで社内が活性化
「APEX LEGENDS」をプレイする二野さん

丹青社(東京都港区)は、総合ディスプレイ業として空間の企画、デザイン、工事まで年間約6000件のプロジェクトを手掛け、空間に新たな価値を生み出し続けている。eスポーツ施設のデザインに携わっており、運営側、プレイヤー側、それぞれの視点からeスポーツと向き合っている同社に、企業eスポーツ部創設の目的を聞いた。

丹青社は、商業施設やイベント、博物館といった、さまざまな施設の空間づくりを手掛けている企業だ。これまでに大規模なゲームイベント「東京ゲームショウ」、「闘会議」などのブースやeスポーツ施設のデザインも手掛けている。

eスポーツ施設のデザインを担当した、デジタルデザイン局の山下純さんはeスポーツ部創設の経緯をこう話す。

「もともと趣味がゲームという社員も多く、企業を代表して大会に出場している社員もいました。近年、eスポーツに関わる仕事が増えていて、運営側、プレイヤー側の視点から見てみるのは良い機会だと考え、今年の2月にメンバーを集めて正式にeスポーツチームを新設しました」

メンバーは役職、性別、年齢を問わず、約20人が在籍。全国の支店や営業所に勤める社員も入部しているという。

「ゲームをプレイしている時は役職や年齢に関係なく、普段取れないようなコミュニケーションを取ることができます。オンラインゲームなら場所を問わないので、今まで関わりのなかった部署の人たちとも交流できる。社内のコミュニケーション活性化に繋がっていると感じています」

左から二野さん、佐野さん、山下さん。役職や部署という垣根を越えてゲームをプレイするチームのメンバーだ

チームのエース、コミュニケーションスペース事業部の二野雄介さんはコロナ禍で外出を控えるようになり、趣味だったゲームに本気で打ち込むようになった。昨年開幕した「AFTER 6 LEAGUE」に、社内のゲーム仲間と出場。「APEX LEGENDS」部門で総合優勝を飾った。二野さんは社内外の変化についてこう語る。

「大会優勝後に社内で祝勝会をリモートで開催し、自分たちが思っていた以上の方に集まっていただけました。実はゲームに興味を持ってくれている人が社内にもっといることに気付きましたし、これを機に加入してくれたメンバーもいます。また、この優勝がきっかけで今までリーチできなかった企業とマッチすることができました。大会の話題が、繋がるきっかけになりましたね」

仕事とeスポーツプレイヤーという二足のわらじを履いた社員たちは、次に出場する大会に照準を合わせて練習に取り組んでいる。チーム設立に尽力した、コミュニケーションスペース事業部の佐野勇人さんに今後の目標について聞いてみた。

「二野の活躍のおかげもありますが、eスポーツを通じて社内外のコミュニケーションがより活発になりました。コロナ禍が落ち着いてきたら、日ごろお世話になっている取引先様や企業対抗戦で出逢った企業様をお招きして、当社主催の企業交流大会を開催したいですね」

※この記事は『月刊アミューズメントジャパン』(2021年10月号)に掲載したものを転載したものです。


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