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2023年06月19日
No.10003551

日本オゾン スマホ用ワイヤレス充電器
遊技中に「置くだけ」 ワイヤレスで急速充電
高い利用率で、競合店との差別化に貢献するワイヤレス充電器

遊技中に「置くだけ」 ワイヤレスで急速充電
事前の設定などは一切不要で、多少厚手のカバーをしていても充電可能。対応するスマートフォンの機種数も非常に多い。

30歳代のスマートフォン保有率は9割を超えており、もはや現代人の必須アイテム。それだけ多くの人が、外出中にバッテリー残量を気にしているということだ。置くだけで急速充電できる設備の潜在ニーズは高い。

遊技島の天板(膳板)部分へのワイヤレス型のスマホ充電器の設置が急速に増えている。
「スマート遊技機導入などで、島設備のリニューアル工事が多かったのが要因です。もともとパチンココーナーに導入していたホール様が、パチスロ島の膳板部にワイヤレス充電器を設置するスペースが生まれたことで、パチスロコーナーにも導入したケースも多いです」と日本オゾンの細山田暁仁社長は言う。

クレジットカードに内蔵されているチップに影響を及ぼしにくいFOD機能付きという点もZENSの特徴だ

現在、ほとんどすべての台間ユニットにはUSB端子が備わっており、遊技客はUSBケーブルを使ってスマホを充電できる。それにもかかわらず、スマホ用のワイヤレス充電器の設置が増えているのはなぜか。

日本オゾンがホール業界に提案しているスマホ用のワイヤレス充電器は、遊技機の下皿の左部分(膳板)に設置され、遊技客がこの上にスマホを置くだけで急速充電が始まる。事前の設定などは一切不要で、多少厚手のカバーをしていても充電可能。対応するスマートフォンの機種数も非常に多い。

日本オゾンの細山田暁仁社長

「弊社が取り扱っているのはオランダの専業メーカーZENS製で、業務用に耐えられる防水・防塵性能を備えているため、すでに日本でも大手飲食チェーンなどが導入しています。その最大の特徴は、やはり15 Wの急速充電という点でしょう。多くのユニットから供給される電力はいまだ5Wが主流ですので、それと比較すると15 Wは圧倒的な速さで充電できます」

パチンコ業界での導入例は、全国的に見ればまだ珍しいため、当初はドリンク置き場と勘違いされるケースもあった。導入したあるホールでは、途中から説明シールを大きくしたり、店内のサイネージで『ワイヤレス充電器』のアピールを強化したところ、利用率が急増したという。

実際、少し時間をかけて観察すると、ワイヤレス充電器設置コーナーにおける利用者率は非常に高い。東海地方のあるホールでは、パチンココーナーの94台に設置しており、着席者における利用者率は4割を超えている(表を参照)。



テスト的にメインコースに導入した後、その利用率の高さが確認できて増設したケースも多い。
『スーパーセブン新中野店』(東京都)は2021年12月、まずパチンコ43台分にワイヤレス充電器を設置。以降、3回の増設を経て現在は197台分に設置されている。
『キング観光サウザンド金山店』(名古屋市)は、19年12月にパチンコのメイン島に24台のワイヤレス充電器を設置していたが、スマスロが導入されパチスロ部門の重要性が高まったことから、今年3月にパチスロのメイン島にも14台を設置した。同じタイミングで新たに『キング観光サウザンド名古屋駅柳橋店』でもパチスロ島に17台のワイヤレス充電器を設置した。

「ワイヤレス充電器の設置だけが要因とは思いませんが、店舗全体の稼働が上がったホール様もあります。スマホの保有率が9割を超え、エリア内でこれを設置しているホールがまだ少ない段階では、大きな差別化になりお客様から選ばれる要素のひとつになっていると思います」(細山田社長)


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