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2021年03月26日
No.10002216

エムエムインターナショナル
いま求められているのは「きれいなホール」
INTERVIEW/橋本 修一 代表取締役社長

エムエムインターナショナル(以下MMI)は、マルハンのグループ会社として20年近くホールやホテルの清掃を続けている。橋本社長は、「コロナ禍にある今こそ、店舗のあらゆるところをきれいにするべき」と考えている。目に見えるところだけではなく、目に見えないところもきれいにすると、「ホールが来店してくださっているお客様のことを大切に思っている」という”良心“が伝わると話す。

清掃の現場に行くのは
スタッフのES向上のため


――橋本社長は、自らが現場に行って清掃スタッフと一緒に作業をすることがあると伺っています。
橋本 私は現場で、スタッフの至らない点を注意したことはありません。なぜならば、清掃はES(従業員満足度)の向上がCS(顧客満足度)の向上に直結する仕事。「自らに誇りをもって、工夫と勤勉さで清掃のレベルを上げていく」ことを実現してはじめて、ホール様などクライアントに満足していただける清掃業務が行えると思うからです。

――そういう考え方をするようになったのはなぜですか?
橋本 私がマルハンでエリア長をしていた時のことですが、韓昌祐会長がよく店舗へ視察に来られました。幹部会議では非常に厳しい方ですが、現場ではいつもニコニコしておられ、叱責を受けたことは一度もありませんでした。毎回、頑張っているところを見て、ねぎらいの言葉をかけてくださる。本当にうれしかったですね。何よりも、自分たちの仕事を肯定的に捉えることができ、もっと仕事のレベルを上げていこうという気持ちになりました。

――なぜMMIのスタッフは笑顔で働いているのでしょうか?
橋本 清掃してきれいになると、なんとも言えない心地良さがあります。それは、「きれいにすること」は、人間の”良心“に基づく行動だからです。だから、きれいにすることに心地良さを感じるスタッフは、自然と笑顔になるのだと思います。

――ホールならではの清掃の工夫はありますか?
橋本 遊技機は、ギミックの裏側など清掃がしにくい部分もあります。そこで、当社のスタッフが発案してくれた両手にすっぽりはめてスピーディーかつ確実に清掃ができる「手袋ダスター」を製品化して使っています。

コロナ禍が長期化する中
衛生管理体制の徹底を


――長年清掃の仕事をしている中で、以前と変わってきた点はありますか?
橋本 遊技中に紙巻きタバコが吸えなくなり、隣の人の体臭や壁や天井などに染み付いたカビ臭さなどを気にする人が増えています。放置しておけば客滞時間が短くなり、稼働低下にも繋がりかねません。MMIでは、まず施設全体にこびりついたヤニやカビの成分を剥離し、無臭状態になった空間に快適さを感じる微かな香りを拡散する手法もご提案しています。

――コロナ禍の長期化で、ホールの清掃は一層重要性が高まっていると思いますが、どのような取り組みをするべきですか。
橋本 「安心・安全」を、
”見える化“している店は少ないですね。「台清掃をしています」ではなく、どれくらいの頻度でやっているのか、あるいは、「効果があるとエビデンスを得ている抗ウイルス剤・抗菌剤を使っている」といった内容を掲示した方がいいと思います。

身近なレジャーとして
パチンコ人気の向上を


――コロナ禍で大変な時期だからこそ、徹底した衛生管理が大事だということがよくわかりました。
橋本 先ほどお話ししたように清掃の根底にあるのは”良心“です。お客様が安心して遊べる環境を作れば、ホールの従業員の皆さんも心地良くなるはずです。「徹底した清掃は必要ない」といった考えは、自店で働くスタッフのモチベーションにも影響してしまいます。海外旅行や大勢での会食が難しい今、身近なレジャーとしてパチンコ・パチスロはもっと支持されていいはずです。「汚くて空気が悪くて感染しやすい」といった根拠のない風評の標的にならないように、ホール関係者の皆さんには、今こそホールをきれいにして、安心して遊べるということを内外にアピールしていただきたいと思います。


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