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【特集】急増する企業eスポーツ部⑤
シティコミュニケーションズ/eスポーツ初心者の入り口に
全国最多のeスポーツカフェを展開
シティコミュニケーションズ(横浜市)が運営する『e-SPORTS CAFE AIM(エイム)』が2021年6月18日、池袋と仙台に同時オープンした。同施設はeスポーツに特化したネットカフェ。ゲーマーに向けて、高性能PCや最新のデバイス、快適なゲーム環境を整えている。
「AIM池袋店」は、JR池袋駅から徒歩2分のインターネットカフェ「Di CE池袋店」内に設けられた。フロント受付は「DiCE池袋店」と共通で、時間ごとの基本料金またはモーニングパックを用意している。
プレイルームは、オープンタイプ17席とゲームの動画配信設備を整えた配信ブースの合わせて18席。プレイできるゲームは人気の30タイトル以上を導入し、それぞれの席には高性能のゲーミングPCやマウス、キーボードなどのデバイス、ゲーミングチェアを揃えている。配信ブースは、ゲーム配信をしてみたいが設備がないという人でも気軽に配信できる個室。この配信ブースを使用した、有名ストリーマーのゲーム配信なども予定している。
同フロア内には、ダーツルームとバーカウンターが併設されている。基本料金のみでソフトドリンクやダーツを楽しめるので、長時間プレイするゲーマーたちも美味しいドリンクを飲みながら、体を動かしてリフレッシュすることができる。
また、ネットカフェやカラオケなどのサービスも利用時間内であれば利用可能(フロントで手続きが必要)。集中力を使うゲームに疲れたときや、ゲーム以外でも盛り上がりたいときに最適だ。
同社のグループ会社、ディスクシティエンタテインメントのネットカフェ事業部eスポーツ部門の統括責任者を務める橋本尚吾氏は、同社がeスポーツに力を入れ始めた経緯を次のように話す。
「弊社では6年ほど前からネットカフェ事業の一環としてゲームにも携わるようになりました。ビジネスモデルとして成り立つものであれば、若手社員からの提案も形にするという会社の方向性から、ゲーム好きだった私はゲームのイベントなどを提案し、担当させていただきました。eスポーツという言葉が認識され始めた3年ほど前にeスポーツ部門が立ち上がり、大会運営などにも携わらせていただいています」
今回オープンした『AIM池袋店』のコンセプトについて橋本氏は「『AIM』がeスポーツを始める方の入り口となれる存在になりたいです。eスポーツに興味はあるが『やったことがない』『やってみたい』という方にご来店いただき、ゲームやデバイスの良さなども知っていただきたい」と新規eスポーツファンの取り込みを目標としている。
最近では、芸能人やお笑い芸人などのゲーム配信が人気で、そこからゲームに関心を持つ人も少なくない。だが、ゲーム初心者はゲームをプレイするのに何が必要なのか、どのようなデバイスを選べばいいのかといった知識は少ない。「AIM」に足を運べば、ゲームだけでなく高性能のゲーミングPCや最新のデバイスに触れることができ、新たな発見やeスポーツの面白さを体験できそうだ。
基本的にオンラインゲームはボイスチャットで会話しながらプレイするものだが、リアルで集まり会話をすることができるのもeスポーツカフェの魅力の一つ。盛り上がりを見せるeスポーツに関わる同社の取り組みに注目したい。
※この記事は『月刊アミューズメントジャパン』(2021年10月号)に掲載したものを転載したものです。