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2019年11月28日
No.10001469

改正健康増進法
内容知らない 約6割
遊技客 年配者ほど周知が必要

来年4月1日から原則屋内禁煙となるパチンコホール。施設運営者には周知の改正健康増進法だが、遊技客にはどの程度伝わっているのだろうか。本紙がP-WORLDと共同で実施したアンケートによれば、約4割のユーザーが改正法を知らないと回答。運営者との“温度差”は相当あるようだ。

本紙は9月下旬、P-WORLDのユーザーにアンケート調査を実施した。回答者は2221人。回答者の喫煙率は51.2%。紙巻きたばこを吸う人が36.0%、加熱式たばこを吸う人が15.3%だった。
改正健康増進法の内容をどの程度知っているか回答者全員に尋ねたところ、「初めて聞いた、知らない」と回答したユーザーが39.1%を占めた。「なんとなく聞いたことがある」人は21.8%。合わせて6割以上のユーザーが、喫煙ルールの変更を十分に把握していないことがわかった。

本調査はP-WORLDユーザーだけを対象としているため、これをもって全国の総遊技客の6割以上が改正法をよく知らないと断じるのは早計だ。しかし、相当数の「知らない」人がいることは容易に推察できる。むしろP-WORLD閲覧者は年齢層が低く、情報感度が高いとも考えられるため、実際はこの結果よりも知らない人は多いかもしれない。

ではどのようなユーザーが喫煙ルールの変更をよく知らなかったのか。最も差が見られたのは、年代別での分析だった。喫煙が許されていない未成年(10代)を別にすれば、年齢が高くなるにつれて「初めて聞いた、知らない」人の割合が増加。60代以上では63.0%に達した。

喫煙習慣の有無でも若干の違いが見られた。「初めて聞いた、知らない」人の割合は、紙巻きたばこを吸う人(42.2%)、加熱式たばこを吸う人(41.0%)、非喫煙者(36.3%)の順で高い。逆に「すべて把握している」人の割合は、同順で低く、喫煙習慣がある人ほど改正法に無頓着で、喫煙習慣がない人ほど関心が高い傾向が見られた。

周知不足は
ホールのリスク


仮にこうした認知状況のまま、改正法の全面施行を迎えると何が起こるか。膳板に備え付けの灰皿を使用できない状態にして、「喫煙は喫煙専用室で」という注意書きを記しても、「知らない」人は突然のルール変更に戸惑うはずだ。

注意書きに気付かず、たばこに火を点ける人がいるかもしれない。その都度、スタッフが携帯灰皿を持って火消しに回れればよいが、スタッフの目が行き届かないことも想定しておくべきだろう。嫌煙家とトラブルが起きることも十分考えられる。

現段階では依然として喫煙専用室を備えるホールは少なく、改正法の内容を詳しく「知らない」人が多い。遊技客を戸惑わせず、無用なトラブルやリスクを回避するには、早くから段階的に周知していくことが最も効果的だ。改正法の施行まで残された時間は多くない。


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