No.10002669
パチンコ必勝ガイド×APJ
オミクロン株感染拡大に伴う私見/森本レオ子
コラム「パチンコ全集中!」⑭
オミクロン株が猛威を奮っておりますね。幸い今のところ自分や家族が感染したり、濃厚接触者に認定された経験はありませんが、連日著名人の感染報告を目にしているせいか、周囲に罹患者がおらずともその感染力の強さがいかに脅威的なものであるかは実感できます。一体いつまで続くんでしょうね。
デルタ株の流行時に比べて、パチンコ・パチスロライターの感染も良く耳にします。よほど感染力が高いのだろうなと感じる一方で、それゆえに感染も止むなしのムードになっていると言いますか、感染したからといってただちに対策を怠っている、意識が低いと見做されることがなくなりつつあるので、公表しやすくなっているのだろうなとも思ったり。感染者を責める空気が弱まりつつあるのは非常に良いことですけどね。
とは言え、実際に感染しましたとなると決まっている仕事に穴を開けることにもなりますし、一緒にお仕事をさせて頂いた方々の業務も止めてしまうことになるので、一層対策には気を配っています。特に後者は本当に心苦しい。人生の岐路となる大きな仕事を控えている方がいるかもしれないし、翌日に石原さとみを撮る予定のカメラマンさんがいるかもしれない。レオ子のせいでさとみに会えないとなったら切腹モノでしょ。申し訳なさ過ぎて、ねぇ……。突拍子がない想像かもしれませんが、感染対策の気を緩めないという面では多少意味があるハズ。
今回のオミクロン株は感染力の強さに対して重症化するケースが少ないせいか、意外と仕事には今のところさほど影響が出ていません。様子見なのか3月のスケジュールがやや決まりづらい(仮押さえが多い)雰囲気はありますが、せいぜいその程度。2020年4月の緊急事態宣言発令時に対象地域のパチンコホールが約1ヶ月間休業を強いられたことは記憶に新しいような、もはや遠い昔のような気もしますが、今回の方がよほど感染者数が多いにも関わらず、休業ムードにならないことには非常に安心しています。
一昨年の休業中はほとんど専業主婦でしたから。ホールが休業となると収録も全てキャンセルになってしまうので、あの時は原稿以外の仕事はほとんど全部なくなりました。息子が通う保育園が休園になったから子どもの相手が私のメイン業務で、あとはご飯の用意(三食ちゃんと用意しなきゃいけないのが大変)、そして仮想通貨の値動きをチェックする毎日でしたね。仕事はしていませんでしたが、意外と忙しかったです。ちなみにこの時に買った仮想通貨は100万円ほどのプラスになりました! 辛い時こそ何か面白そうなことはないかと、意識を切り替えて行くのは大事ですね。
それにしても2020年の緊急事態宣言時は地獄でした。自分の仕事がほとんどなくなったことももちろんですが、休業したホール、特に中小ホールの懐事情を想像するといたたまれなかったです。死活問題、人の生き死ににも関わってくる損害だったハズ。あれから二年が経ち、改めて考えさせられるのですが、本当に休む必要はあったんですかね。
当時は頑なに営業を続けるお店に対して「頼むから休んでくれ」と願っていましたし、あの時パチンコ業界全体で概ね足並みを揃えて休業を選択し、その後の徹底した感染対策・換気システムが優れているゆえの安全性をしっかりと説明し続けたおかげで、むしろ今はコロナ禍前よりもパチンコを毛嫌いしている人が減ったようにも感じます。
最近パチンコ台のテレビCMが解禁され、地上波の番組で『ひぐらし』などの新台CMを目にするようになりました。その背景にも、コロナ禍においてパチンコ業界が少し株を上げた……はポジティブに受け取り過ぎかもしれませんが、“イメージ最悪”から“ちょい悪”くらいにはなったゆえだと思うのです。まさに雨降って地固まるとはこのことかと。
一方で、休業を選択したことによる実害が大き過ぎたのかなとも思うのです。閉店とコロナの直接的な因果関係を示すことは私にはできませんが、新宿の老舗ホール・グリンピースの閉店もありましたし、中小ホールの閉店を耳にする機会があまりに多く、世間からどれだけ叩かれても店を開けていれば数店くらいは……という気持ちにもなってしまいます。お店を開けながら安全性を伝える方法はなかったのだろうか。そもそもイメージなんか良くならなくてもいいから自分もひっくるめて叩かれ続ける覚悟を固めるべきだっただろうか。いつまでたっても堂々巡り。私にできることはせめて仮想通貨で儲けた分を負けることしかないのかもしれません。
※このコラムは毎月1回掲載します。
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