特集記事

特集記事内を

2019年02月18日
No.10001019

【シリーズ 藤商事の「変わる挑戦」】 第1回
新生『パチンコ リング』で 業界の未来を拓く
株式会社 藤商事 代表取締役社長 井上孝司

井上孝司社長

藤商事の井上孝司社長は、2018年を「業界に嵐が吹き荒れた1年」と振り返る。こうした中、メーカーとして業界全体の活性化に貢献するためには、常にチャレンジ精神を持って「変わる挑戦」を実践していくことが欠かせないと話す。(文中敬称略)

本格的な新規則機商戦への
布石を打つことができた年


──昨年のパチンコ・パチスロ市場を振り返ると、どのような年でしょうか?
井上 2018年の世相を一字で表す「今年の漢字」は、「災(わざわい)」が選ばれましたが、規則改正があったパチンコ・パチスロ業界には、「嵐」という字がぴったりと当てはまるのではないでしょうか。

私どもメーカーにとっては、新規則の型式試験が非常に厳しくなり、適合が出ない状況が続き、秋口以降になっても、主力となる新たなタイトルの新規則機がなかなかリリースされませんでした。

──そうした状況の中で、どのような販売戦略をとってこられましたか?
井上 規則改正という市場環境の大きな変化の中で、当社は新規則のパチンコを他社に先駆けて複数発売したことで、今年から本格化する新規則機商戦への布石を打つことができました。

主に旧規則機で実績のあるタイトルに設定機能を搭載したもので、設定付パチンコの存在を知っていただくためにも、良い手応えを得られたと思っています。



新規則機のヒットタイトルが
閉塞感のある業界を活性化する

──19年、業界はどのようになっていくとお考えですか?
井上
 今年は「平成」が「新たな元号」に変わりますが、私たちの業界でも、昨年以上に大きな変化が起こる年になるのではないでしょうか。これまでにも遊技機規則の改正などを節目として、業界全体が大きく動いてきた経緯がありますが、当社では「環境にいち早く適応できる企業」を目指しており、市場環境の変化の先を見据えて取り組むことが、今後ますます重要になってくると考えています。

──そのためにメーカーが最優先で取り組むべきことは何でしょうか?
井上
 やはり、新規則におけるヒットタイトルをできるだけ早く市場投入することが、私たち「機械の創り手」であるメーカーの果たすべき役割と捉えています。ホール様は、新規則機のヒットタイトルを切望されています。それに応えるのが私たちメーカーの責務であり、業界全体の願いでもあると考えています。

──藤商事としては、新規則機に対して具体的にどんなことに取り組んでいく予定ですか?
井上
 新規則という新たな枠組みにも対応しつつ、主力タイトルを中心に「知恵と工夫」を活かした魅力あるモノづくりを最優先に取り組んでいるところです。

加えて、より手軽に楽しめるタイプをはじめとした多種多様な機種を展開することで「大衆娯楽」としてのパチンコの魅力を引き出す開発にも力を入れており、新たなファンの創出や業界の活性化にも貢献できればと考えています。


『リング』はキラーコンテンツ
ではなく「太い柱」のひとつ

──藤商事の主力タイトルといえば、キラーコンテンツの『リング』でしょうか?
井上
 『リング』シリーズは07年の初代『CRリング』から始まり、シリーズ第2弾の『CRリング 呪いの七日間』(11年)でブレイクしました。おかげさまで、”ホラータイトルなら藤商事“という形で新たなジャンルを確立することができました。

もっとも、当社では『リング』シリーズを「キラーコンテンツ」という扱いにはしていません。確かに、「キラーコンテンツ」と言われるタイトルを持っていれば、メーカーとしてはそれ自体が大きな武器になります。しかし、そのコンテンツだけに依存することなく、幅広いジャンルでコンテンツを育てていくことが、藤商事の機種開発の方針です。

なぜならば、複数のコンテンツを一本一本の「太い柱」に育て上げ、いくつものジャンルで販売シェアを拡大していくことが、これからの厳しい市場環境の中で「勝ち残る」ために、より重要であると考えているからです。このような考えによって当社では、『リング』シリーズもその「太い柱」のひとつという位置づけなのです。


新規則機の『リング』最新作は
原点回帰に付加価値をプラス

──『CRリング』シリーズは、今後どのように展開していくおつもりですか?
井上
 シリーズ第2弾『CRリング 呪いの7日間』で、当社のホラージャンルを確立できました。スペックバランスの良さはもちろん、「呪いの手役物」の落下をはじめとした意表を突いたギミックの存在や裏ボタン操作など、奥の深い演出が多くのファンに支持されたのではないでしょうか。

しかしながら、第3弾の『CRリング 運命の日』を境に、前作までとの差別化を意識するあまり『リング』本来の持ち味やゲーム性が分かりにくくなってしまう所がありました。そこで、最新作では社内の精鋭を結集し、メンバーを一新して開発に着手したのです。

──もう少し詳しく『リング』の最新作についてお聞かせください。
井上
 もう一度『リング』の本質的な魅力である怖さ、わかりやすさといった原点に立ち返るとともに、私が提唱する、常にチャレンジ精神を持って取り組む「変わる挑戦」による付加価値をプラスし、新生『パチンコ リング』を完成させました。すべてにおいて進化した今作で、新規則機市場を開拓していきたいと思っています。

──『リング』以外では、今年どんなことに取り組んでいきますか?
井上
 藤商事は、これまでホラー以外にも時代劇、アニメなどの分野で、いち早くコンテンツとタイアップした遊技機を手がけてきました。これは、さきほどの「ひとつのジャンルやコンテンツに依存しないよう、バランス良く遊技機を開発することが大切」という考えを具現化したものです。

今後は、「ホラー」に続く新たなジャンルの開拓も行い、既存のジャンルと共に大きく育てていきたいと思います。その際、すべてのジャンルにおいて、パチンコ本来の楽しさである「心ときめくような大当たりへの期待感とコンテンツの世界観をいかにマッチさせるか」という共通したコンセプトで開発していきたいと考えています。

常識や慣習にとらわれない
「100年企業」をめざして

──最後に、今後の抱負をお聞かせください。
井上
 藤商事が株式を上場したのは、2007年。今年2月には、早いもので上場12周年を迎えます。当社が今めざしているのは、「100年企業」。その実現のためには、「今までこうだったから」という前例や「こうしなければ」という常識にとらわれてはいけません。時代や人々の嗜好の変化に応えるために、私たち自身の「変わる挑戦」が必要だと思っています。

今年リリースする新生『パチンコ リング』は、その挑戦を具体的な形にしたものです。今までとはひと味もふた味も違う、藤商事にぜひご期待ください。




【シリーズ 藤商事の「変わる挑戦」】 第2回
チャレンジ精神究めた新生『パチンコ リング』
株式会社 藤商事 取締役専務執行役員 米田勝己


【シリーズ 藤商事の「変わる挑戦」】 第3回
「三方よし」を実践し、 新規則機市場を開拓
株式会社 藤商事 取締役専務執行役員 今山武成



関連記事