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2022年06月15日
No.10002860

パチンコ必勝ガイド×APJ
大ピンチでも変わらない私の“高尾愛”/森本レオ子
コラム「パチンコ全集中!」⑱

5月30日。パチンコメーカーの高尾が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日付で監督命令を受けたとの一報を受けました。すなわち倒産したということです。ちなみに民事再生法の適用が申請された場合、その名の通り事業主の経済活動の再生を図る手続きがスタートすることになり、基本的には会社の経営陣が交代せずに再建を図ることになります。ザックリまとめると、現状としてはもちろん大ピンチだけど、これまで通り前向きに頑張っていこうぜ! 上手くいけば今後も会社は残るぜ!! と言ったところでしょうか。

どうか再建が成功して欲しい。そう願う理由はもちろん、パチンコを愛するいち関係者であるがゆえですが、私にとって高尾は数あるパチンコメーカーの中でも特に思い入れがありまして。というのも、「パチパチ高尾女学園」という高尾スポンサーの新台PR番組に長らく出演させて頂いていたご縁があるからです。そして番組に使ってもらっていたのもそもそも、私の高尾愛アピールが届いたからこそでした。

高尾は最大手ランクのパチンコメーカーでこそありませんが、信頼度に関係のない役モノが毎変動意味もなく動いていたり、図柄が揃わない大当りが多かったり、紫保留がノーマルリーチで止まってしまったりと、その独特な演出バランスが“高尾クオリティ”と評されることも多く、パチンコ台のみならず高尾そのものに対するファンが多い不思議なメーカーです。

そして、エロや萌えに特化した台の開発センスがズバ抜けていたことも、多くのパチンコ紳士(確か同じく高尾を愛するパチンコライターのデグチセイキさんが生み出したワードです)たちのハートを鷲掴みにしておりました。

最近息子が武将と城にハマっているため、小田原城へ行きました。
忍者のコスプレはなんとなくのノリです

私が高尾クオリティの虜になったキッカケは、2009年に導入された『CR弾球黙示録カイジ沼 57億の孤独』(以下、初代沼)です。大当り確率が約399.2分の1、突入率は100%のSTタイプで、『カイジ』の世界観が忠実に再現された爆裂MAX機でした。パチンコ玄人の間では右打ち中の技術介入効果が高いことでもおなじみでしたが、私が虜になったのはそこではなく、兎にも角にもアタッシュケースです。

『初代沼』は4種類の異なるボーナスを搭載しており、そのうちの「カイジボーナス」と呼ばれる大当りは、通常変動中に突然砂嵐が発生し、アタッシュケースが落ちてくる演出を経由するんです。救済と突発の両方の性格を持つ大当りで、今で言うところのいわゆる「ケツ浮き当たり」になるのかな。忘れた頃に引くのでドキドキ感がたまらなかったなぁ〜。

この頃の高尾機は演出の煽りが異様に激しく、他社のパチンコ台に比べて圧倒的に図柄揃いを経由する大当りの割合が低かったのです。パチンコは“図柄が揃えば大当り”なのに、それこそアタッシュケースやランクアップボーナスのような図柄が揃わない大当りの比率が高過ぎる点も、まさに高尾クオリティと呼ばれる独自性で、私はそこも非常に好きでした。

前述の『初代沼』もそうですし、私が特に愛して止まなかった『CRサブマリン707R7200t』なんて、大当りする時の図柄の並びを「7・0・7」にしたいがあまり、図柄揃い大当りの比率がヘソだと50.4%しかありませんでしたから(笑)。MAXタイプなのに2回に1回しか真っ当なルートで大当りしてくれないんです(大笑)。高尾への免疫がないと発狂する演出バランスだったと思いますよ(大爆笑)。でもそこがたまんなかったんですよね〜。

『初代沼』『初代一騎当千』『ベノム』『サブマリン707R』『ライディーン』……と、好きだった高尾機種を挙げればキリがありませんが、2010年前後はまさに高尾クオリティの絶頂期で、パチンコホールで狂気を体験できた素晴らしい時代だったなと記憶しています。

そして高尾は、小当たりを絡めた演出の法則作りに関しては、ダントツに見せ方が上手いメーカーでした。当時は潜伏確変全盛期で、そのぶん小当たりも多かったですよね。高尾の台は、ぼちぼちアツい予告に「小当たり以上濃厚」、激アツリーチに「小当たり否定」の法則を与えていることが多く、ぼちぼちアツい予告から激アツリーチへと発展した際に、出玉あり大当りが濃厚になるパターンの当たり方が非常に多かったのです。

例えば『初代沼』で言えば執行準備からの沼リーチ、『一騎当千』なら龍玉保留からのバトル系リーチといった具合。この法則が噛み合ったことに気づけた瞬間が何より最高でした。これからも高尾クオリティ大爆発の名機や珍台をホールで打てる日が続くことを、いちファンとして心から祈っております。

※このコラムは毎月1回掲載します。


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